ぷかぷか日記

第9期演劇ワークショップ第1回目8月17日(土)

第9期演劇ワークショップ第1回目がありました。今季のワークショップはヨッシーの作品からお話を作ります。

 このなんとも賑やかな作品を眺め、おもしろいなと思ったところ、気色悪いと思ったところ、何これ?って思ったところ、等々からお話を作ります。

 

9:15 受付・テープに自分のあだ名記入など

 

9:30 スタート。高崎挨拶・進行役自己紹介

今回が最後のワークショップになることが伝えられる。第9期のワークショップも楽しみましょう!!

 

9:40 ネームウィズアクション せつ

いつもおなじみのネームウィズアクションでWSスタート。

 

9:50 じゃんけん列車(10分)  しおりん

「ポッポーポッポー・じゃんけん列車♪」と歌いながら歩き、歌い終わったらじゃんけん!勝った人が前、負けた人は後ろに列車のように繋がっていく。本日はひかりさんの勝ち!

 

10:00 早並び(あだ名順、誕生日順) 小針

全員で「あだ名のあいうえお順」や「誕生日順」に円になるように並びました。意外と難しかったけど、どうにかみんなで並ぶことができました。いろんな人と喋るゲームなので、みんなの顔と名前がなんとなくわかってきたかも。

 

10:10 ロンゲストライン(長並び)せつ

4チームに分かれて、どのチームが一番長い距離で並べるかを競争しました。体のどこか一部は前後の人に触れていなくてはいけないので、工夫をしながら、腕を伸ばしたり、足を延ばしたりして、長さを出しました。

 

2回戦目では、物を使ってもいいというルールが追加!タオルを使ったり、ベルトを使って、1回戦目よりも長く並ぶことができました!

 

10:20 休憩

 

10:30 うた『テトのパンはあ』(20分)あみちゃん

『テトのパンはあ』を歌いました。歌詞が気持ちよくて、歌っていて楽しい気持ちになります。

 

            

  こんな歌です。

  www.youtube.com

 

10:50 よっしーの作品をみんなでゆっくり鑑賞しました。

チームに分かれて、自分の見つけたものをみんなにシェアしました。建物の中をスマホのライトで照らしてみると、中の様子を少し見ることもできました。人によって気になるものがそれぞれなので、たくさんの発見がありました。

てっぺんの人形はかぐや姫だそうです。

 

12:10 昼休憩

 

13:10 よっしーの作品から何かチョイスしてシェイプ(20分)しおりん

よっしーの作品に登場するものの形を身体で作りました。どんぐり・クラゲ・かがみもち・かんらんしゃ

 

同じお題でも、人によってたくさんの形が作り出されるところが、シェイプの面白いところです。

 

 

13:20 うたパート2(20分) あみちゃん

「ねむり」という曲を練習しました。お昼ご飯の後、すごくリラックスした気持ちで歌うことができました。

www.youtube.com

 

午前中に練習した「テトのパンはあ」も、もう一度歌いました。午前よりも、すごくうまくなってる!

 

 

13:40 

グループに分かれて、よっしーの作品の中から好きな場所と登場人物を選んで、「その場所の朝」というお題でシーンを作りました。魔女が出てくるチーム、悪い人が閉じ込められた牢屋のチーム、松ぼっくりのネズミが出てくるチーム、ガイコツやゴミ拾いの人が出てくるチーム、トイレにお化けが出てくるチームなど、色々なシーンが生まれました。

 

一度発表をした後に、進行役のせつさんから「出てくる順番を整理するとわかりやすいシーンになるよ」というアドバイスをもらい、シーンづくりに再チャレンジしました。さらに、「朝の曲がり角を曲がったら何が起きるかな」というお題も追加されました!

 

作り直すと、さっきとはまた違った面白いシーンができました。曲がり角を曲がった先に、ユニコーンや悪い魔女が登場したり、仕事に行って帰ってきたり、椅子取りゲームが始まっていたりなど、思いもよらない事件がたくさん起こりました。

 

 

16:00 感想

      みんなで今日の感想を話しました。

 

 

参加した方の感想

 

●主催してくださったみなさまの、歌の選曲と、題材(アート作品)とを、演劇へとつなげる、その構成がすごいなあと感動しました。

 そもそもあの日本大学警察学校という作品がおもしろすぎでした。埃が被ってるところがちょこちょこあったので、埃取りをしてあげたくなるくらい、魅了されました。
 
日本大学警察学校

 

 そこに、ぷかぷかさんのえもいえぬ楽しさが加わり、想像を遥かに越えていて、最初は息子たちのためにと思って参加してみたんですが、結局私がたぶん息子たち以上に楽しみました。息子たちも、年の近いお友達や、年の離れたお友達ができたようですし、楽しかったと言っていました。
 
 印象的だったのが、最後のチーム発表ではみんな疲れきっていた中、更なるお題の「朝の曲がり角」に、わたしの居たチーム3では、ユニコーンとなった横山さんが「大吉」「吉」とか、みんなに運勢を言ってくれて、まさかこんなおちになるとはと本当に爆笑でした。
 
 それにぷかぷかさんたちが全員終始なんとも楽しそうで、すごく近くて、オープンで、空気を「読みすぎる気配」が微塵もなくて、とても心地よかったです。
 
 ダウン症のある長男を産んでから、障がいのある人に対しての、今の私の周りの地域社会において、多少なりとのモヤモヤと共に生きてきましたが、こういうぷかぷかさんの世界があるということを知れて、良かったです。
 
 こんな素敵な場所に出会えてラッキーだなあと感じています。
 
 

●WSはたくさんの個性に出会えて楽しかったのですが、シーン作りは意見をまとめることが難しいなと思うことがありました。特にはるちゃんについてです。はるちゃんは、笑顔で積極的で、とても面白い方だと思うのですが、自分の思った通りにいかないと拗ねてしまって話し合いに参加しない傾向でした。「それはわがままだよ」と言う意見も出て、私はよくわからなくなりました。

 障害のある方はそのままでいい、そのままの存在が面白い。もちろんそうですが、イコール100%意見が通る、ということなのでしょうか。それこそ特別扱いになってしまうのではないでしょうか。チームでやる以上、妥協する点や譲り合う点が出ることは必要だと思うのですが、そこがうまく伝わらないままでした。
 こういうときは、はるちゃんのように主張が強い方の意見を最大限尊重した方がうまくいくものなのでしょうか。チームプレイはみんなの意見を100%汲むことは難しいと思います。しかしながら、そのなかでも譲り合いながら、チームのみんなの意見が少しづつでも反映されて、みんなで創ったねと思えるものにすることが重要だと感じます。
(もちろんメンバーとの信頼関係も関わってくると思いますが(気心許した相手の意見なら許せる、など))
回数を重ねることでつかめてくるものもあると思いますが、実際に障害者福祉現場などで演劇WSをやろうと思った時少なからず直面することだと思うので、なにかコツがあれば、アドバイスいただけたらありがたいです。
 
 
●色々悩みながらみんなでひとつの芝居にまとめていくのが演劇ワークショップ。悩むことは新しいものを生み出す過程です。悩むことがなければ、新しいものは生まれません。それをみんなでやるところがワークショップのおもしろいところ。さて、これからどうなりますか…。ドキドキ、わくわくしながら前に進みます。
 
 
●今回演劇ワークショップ3度目の参加です。 半年空けてまた嬉しい再開。 グループでの短いシーンの発表では、同じグループの春野さんとコマネッチさんのアドリブがとても新鮮でした。 他のグループの方々も1回目より2回目とより輝いて見えました。 無い頭を絞って考えるのはとても大変なのですが、あの場所にいると心が喜んでいるのが分かり、ありがたく皆さんの発表を見ていました。
 5歳になった娘も3回目、2歳から参加させていただいております。 今回は、親と別々でも発表できていて、娘の成長と、グループの方に感謝でした。 演劇ワークショップはぷかぷかさんと関われる貴重な時間です。 前回までの演劇ワークショップでの体験のおかげ様で、娘は、公園や子ども食堂、小学生の学習支援ボランティアなど普段の子どもたちとの出会いの場でも、自閉症や発達障害、ダウンなど特性を持ったお友達と自然に仲良くなり、一緒に遊んでいます。 こうやって成長していく人間は、ぷかぷかさんと共に、当たり前にみんな溶け込める社会が作れるのだろうなとと思います。
 
 
★今回歌った「ねむり」について、作曲したオペラシアターこんにゃく座の萩京子さんは
萩京子・作曲ノート

ねむり
詩:まど・みちお、曲:萩京子

この歌は、国際的なボランティア団体である「Make A Wish」の活動に共鳴して作曲したという経緯があります。
2005年に作曲しました。
「Make A Wish」は、難病と闘う子どもたちの夢を叶えるお手伝いをする、という活動をしています。
こんにゃく座が2002年に初演したオペラ『どんぐりと山猫』にどんぐり役で出演してくれたMYちゃんは難病にかかり、病院生活を余儀なくされていました。
彼女のために私が作曲して歌をプレゼントする。MYちゃんがそれを「夢」として望んでくれました。

病気と闘っている彼女の心に届く歌。病気を克服しておとなになってからも、口ずさんでもらえるような歌……。
そんな歌をプレゼントしたいと思いました。
そして見つけたのが、まど・みちおの「ねむり」という詩です。

わたしの からだの
ちいさな ふたつの まどに
しずかに
ブラインドが おりる よる

夜、寝床に横たわる自分のからだについて、まぶたについて、こんな風に感じることができるとは。
「夢」についても語られます。

どんなに ちいさな
ひとつの ゆめも
ほかの ゆめと
ごちゃごちゃに ならないように

眠りのなかで見るのも「夢」。希望として心に描くものも「夢」。
その2種類の夢が、「ねむり」というキーワード(タイトル)に引き寄せられて、毎日やってくる「夜」も怖いものとしてではなく、「夢」を育む時間として感じられるような詩。
この「ねむり」を歌にしてプレゼントしようと思い、作曲しました。
MYちゃんは、「Make A Wish」が主催するコンサートでこの歌をすてきに歌ってくれました。
そして今はすてきな大人の女性になっています。

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