相模原障害者殺傷事件から8年たちますが、社会は変わったのでしょうか?
残念ながら、あれだけの事件がありながら、それほど変わったとは思えません。何が一番の原因なのか。それは障がいのある人を見るときの上から目線ではないかと思います。
「この人たちは自分よりも劣っている」
「私たちが何かやってあげないと何もできない」
といった上から目線の思い込み。その思い込みが、障がいのある人たちとのフラットな関係を阻み、社会を貧しくしていると思います。
彼らとフラットにおつきあいしてみると、彼らが自分たちよりも劣っている、とはとても思えません。発想の豊かさ、表現の自由さ、という点では、劣っているのはむしろ私たちの側です。こんな作品を見ると、すぐに納得。
演劇ワークショップの場は、彼らとフラットにおつきあいします。そうすると「この人たちは自分よりも劣っている」とか「私たちが何かやってあげないと何もできない」などという思い込みがとんでもない間違いであることがわかります。どうしてそんな思い込みが生まれてしまったのか。そこをきちんと考える必要があると思います。
8月17日(土)から第9期演劇ワークショップが始まります。今季はどんな作品が生まれるのか、どうぞお楽しみに。
ここにこそ、障がいのある人たちと一緒に、お互いがもっと生きやすい社会に変えていく手がかりがあります。