そうか、こういう勝負の仕方があったか、と思うような記事。こういうのは従来の福祉の発想では絶対に出てきません。障がいのある人達の新しい可能性を感じます。
観客にどう見られるかを気にせずに自由に演じる障害者の舞台を見て
「音楽というより、音そのものになっている」
と心を奪われたそうです。この気づきがすごいと思います。そしてここが活動の原点になっている、と。
障がいのある人達に何かやってあげるのではなく、彼らといっしょにリスクを背負い込んで勝負をかける、というところがすごいなと思います。
ぷかぷかを立ち上げたとき、どこからもお金が出なかったので、自分の退職金を全部つぎ込みました。ひょっとしたら失敗するかもしれないというリスクを背負い込んで勝負をかけた、という感じです。
たまたまですが、今日ぷかぷかがパン製造に使っているあこ天然酵母の社長さんがきました。パンを作るとき、どの天然酵母を使うか迷っていたとき、たまたまあこ天然酵母で焼いた食パンに出会い、そのおいしさにびっくり。よし、これでいこう!と決めたのです。
社長さんはこんな話をしていました。航空母艦は風に向かって走り、飛行機は向かい風に乗るからこそ高く飛べる。
商売のこと、まるで知らないままのスタートだったので、何もかもが向かい風でした。ほんとうにきつい毎日でした。でも、それで鍛えられた気がします。
あれから14年。今、高く飛べているかどうかはわかりません。でも、今までとは少し違う福祉ができ、新しい価値(たとえば障がいのある人達は社会を耕し豊かにしている、といった見方)を生み出したことは確かです。
★ぷかぷかがどんな価値を生み出したかは『ぷかぷかな物語』にまとめていますので、興味を持たれた方はぜひ読んでみて下さい。
アマゾンでも手に入ります。