静岡からなんと15人もの人が見学に来ます。大きな社会福祉法人の人達です。
ぷかぷかの見学を提案した人は
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現在の「何となくどんよりした感じ」(こんなもんだと諦めた境地?=「社会適応」)を変え、「いつでも、どこでも、その人らしく」生き生きと生活する場にするには、考え(理念)だけでなく、「しかけ」(環境創造)が必要ではないかと感じています。
この映画(『Secret of Pukapuka』)を観て、私が思うぷかぷかの「しかけ」は次の2つです。
1つ目は「地域に開く。積極的に地域と関わること」その結果、地域から必要・有意な存在として認められ、好かれてファンが増え、そのことで、ぷかぷかさんも職員もはりあいをもって生き生きしている(地域との好循環)。
2つ目は「不特定の人の前に立ち、承認・達成感を得る機会」です。
販売(事業所・出張)、パン教室などの交流ワークショップ、演劇発表(舞台)など
地域での活動は名前で呼び合う継続的な関係を通じた安心・楽しみ・喜びを、大舞台での発表は緊張をともないスポットライトを浴びてやりとげる達成感を生んでいると思います。
この「しかけ」は真似したいがすぐには真似できないでしょう。
自分たちができる「しかけ」を見つけたい、考えたいです。
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見学に来る理由に中に、地域との関わりをどうやってつくるか知りたい、というのがありました。
ぷかぷかは、障がいのある人達の社会的生きにくさを少しでも解消したい、というところからスタートしています。地域との関わりは、そういった思いから始まっています。
ぷかぷかが始まった当初は、うるさいとか目障りだとか、散々言われました。そのたびに謝ったり、お詫びしたりしていましたが、苦情の根本的な解決にはなりません。じゃあどうすればいいのか。
あーだこーだ言葉で説得するのではなく、やっぱり障がいのある人達といい出会いをするしかないんじゃないかと思いました。そこで考えたのがパン教室です。彼らといっしょに楽しくパンを作ろうよ、という提案です。
で、やってみたらこんな楽しい場ができました。
パン教室の中で歌を歌う人がいました。何でもありのパン教室なのです。
第3回目のパン教室をやったときの日記
今日は地域の方が6名参加、そのうち二人が小学生でした。子ども達が楽しく参加してくれたことがすごくよかったと思います。ここに希望があります。子ども達は地域の未来を作ります。パン教室に参加した子ども達が、社会を担う年齢になったとき、地域社会はきっと変わってくると思っています。ぷかぷかができてから、パン教室に参加した子ども達は軽く100人を超えます。100人は大きいと思います。
パン教室はですから、地域の希望を生み出しているのです。たかがパン教室、されどパン教室、なのです。
地域の福祉事業所が、地域の希望を生み出してるなんて、ステキじゃないですか。
遠く静岡から見学に来て、たくさんの気づきがあればいいなと思っています。