今年初めてのブログです。
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
ごちゃごちゃした荷物を整理していて、きわめてレアな写真発見。養護学校で初めて芝居小屋をやったときの写真です。芝居小屋というのはプレイルームを使って役者もお客も一緒になってその場をつくっていくようなそんな場所です。
その時の様子を書いた『街角のパフォーマンス』の目次を見ると
お客も役者もクッタクタになるような場が学校の中に出現したのです。
こういった芝居小屋を何年か続けると、こんなすごい場ができました。この時は保護者の方やスクールバスの運転手さんも一緒に芝居やっちゃいました。
真ん中のおじさんはスクールバスの運転手
背景画がすばらしい
真ん中の青年はフィリピンからやってきた友人
お母さんたちも顔にしっかりメークして楽しんでいました。
タカサキはこんな感じでした。
役者とお客さんが一緒になって場をつくる、という発想はフィリピンまでPETA(Philippine Educational フィリピン教育演劇連盟)のワークショップを受けに1週間ほど行った際に学びました。たまたまこどものワークショップの発表会があり、私はお客さんでしたが、子どもたちの演技に合わせて一緒に馬の鳴き声をやったり、蹄の音をやったりで、場がものすごく盛り上がりました。こういう場の作り方があったのか、ともううれしくなって、それを学校に持ち帰ったというわけです。
おもしろかったのはフィリピンではPETAのメンバーさんの家に泊めてもらったのですが、そこはゲイのペアが暮らしている家で、最初はちょっと緊張しました。何事もなく1週間が過ぎたのですが、びっくりしたのは大晦日の日、近所の人達が大勢やってきてパーティーをやりました(フィリピンではお正月よりも大晦日にお祝いするようでした)。ごくふつうの家にやってくるような感じで、みんなすごく楽しくやっていました。ゲイとかレズビアンとか全く関係ない感じで、フィリピンて進んでいるんだなぁとしみじみ感じた夜でした。もう40年ほど前のことです。
楽しい芝居小屋ではあったのですが、
「おもしろい!おれもやってみよう」とか「私ならもっとおもしろくできる」
なんて、後に続く教員はいなかったので、こういうハチャメチャ楽しい芝居小屋はこれが最後になったと思います。そういう意味でとても貴重な場だったと思います。あの空間をいっしょにつくり、いっしょに楽しんだ仲間たちに感謝!
★『街角のパフォーマンス』はオンデマンド版ですが、ぷかぷかのアート屋わんどに置いてありますので、興味を持った方は連絡ください。
また『街角のパフォーマンス』はタイトルを『とがった心が丸くなる』と変えて電子本としてアマゾンで販売しています。検索すればすぐに出てきます。Kindle会員であればただで読めます。