昨日上白根地域ケアプラザで『Secret of Pukapuka』の上映会をやったのですが、その時、障がいのある子どもを抱えたお母さんが
「できないことをできるようにする、という考え方がまん延していますが、私はどうもすっきりしません。どう考えたらいいでしょうか」
という話が出ました。
ぷかぷかを始めた時、接客について講師を呼んで研修会をやったことがありました。その時ぷかぷかさんに接客マニュアルどおりやってもらったら、接客がうまくできるどころか、その姿がなんとも気色悪かったのです。ああ、これはイカンと、接客マニュアルはやめることにしました。毎日気色悪い思いをしたくなかったからです。
で、どうしたかというと、
「そのままのあなたでいいよ」
ということにしました。接客マニュアルをやめた結果、お客さんが激減したかというと、全くその逆で、「ぷかぷかさんが好き!」というファンが現れ、そのファンの人達にぷかぷかは支えられている、という話をしました。
そのままのあなたがいちばん魅力的、ということです。できないことをできるようにするのではなく、できないままでいいじゃん!というわけです。
かぐやびよりの舞台「さんわーくかぐや」もそんな雰囲気です。その人がその人らしくいられることを大事にしています。
働いている人もいれば、寝ている人もいます。
どこまでもその人らしさを大切にしています。
ところが福祉事業所によくある「支援」という関係は、到達目標があり、それに向けて「支援」することになります。上映会で意見のでた
「できないことをできるようにする」
ことを大事にしているのだと思います。あの忌まわしい事件を起こした津久井やまゆり園が、その人らしさを大切にするようなところであれば、あのような事件は決して起こらなかっただろうと思います。
『かぐやびより』を見ながら、そんなこともちょっと考えていただければ、と思います。
「お、それなら行ってみようかな」と思った方はメール下さい。