〈ぷかぷかさん〉といういい方は2015年5月に行った第1期演劇ワークショップの記録映画「ぷかぷか」の上映会で、監督の宮沢あけみさんと私の対談の中で出てきました。
「ぷかぷかで働く人達のこと、障害者というのはおかしいし、〈ぷかぷかさん〉といういい方はどうかな。」
という形で出てきたものです。その時はまさか今みたいにそのいい方が広がるとは思ってもいませんでした。
今は当たり前のように〈ぷかぷかさん〉といういい方が定着していますが、わずか8年ほど前に、ひとつの希望として提案されたものです。こういういい方が広がるといいな、という希望です。
〈障害者〉ではなくて〈ぷかぷかさん〉という言い方が定着している社会。これこそがぷかぷかが目指してきた社会です。
添付のブログは映画『ぷかぷか』が2時間11分もあって、みんなで見るにはちょっと長すぎるので、もう少し短くできないかと、監督の宮沢あけみさんと映画の1シーンずつ見て、削れる、削れないで何時間も議論したことがあります。その時気がついたのは、宮沢さんの映画は、何をやったかを解説するものではなく、その時間をリアルに一緒に生きる映像なんだということです。だから削ってしまったのでは、その時間の共有というものができなくなってしまうのです。
機会があればまたこの『ぷかぷか』の上映会を開きたいと思います。