近くの創英大学の「障がい児保育」の授業の中で、ぷかぷかさんが出かけていって何度か授業をすることになりました。一緒に絵を描くワークショップや、お互いのことを知り合うすごろくワークショップ、ぷかぷかさんの作品を鑑賞するワークショップ、簡単な芝居を一緒に作る演劇ワークショップなどをやる予定です。
「障がい児保育」という必須科目は保育科のある大学はどこでもやっている授業です。でも、障がいのある当事者と一緒に授業をやるのは多分創英大学だけです。
以前ほかの大学で福祉に関する授業の中でぷかぷかさんを連れて行って授業をやったことがあるのですが、みなさん、福祉を勉強しながら、障がいのある人とおつきあいするのは初めてでした。言葉だけの勉強では、やはり大事なものが抜け落ちてしまいます。特に障がいのある人への対応は、実際に当事者の方とおつきあいしてみないとわからないことがたくさんあります。
そういう意味で今回の一連の授業は、「障がい児保育」を勉強する学生さんにとっては、とても意味のある授業になります。下手すると抽象的な言葉で終わってしまう「障がい児保育」の授業を、ぷかぷかさん達は、人と人とが出会い、その出会いを通して障がいのある人について大事な気づきがたくさん生まれるような、とてもあたたかで豊かな授業にしてくれます。何よりも障がいのある人たちといっしょに生きるってどういうことか、がよくわかります。「ともに生きる社会」のリアルがここにあります。そういう意味では「障がい児保育」の授業が目指すものを遙かに超えたものがここから生まれます。
あらためて障がいのある人達の、社会を豊かにするチカラを思うのです。大学に行って勉強したくても、そんなことは夢のまた夢の彼らが大学の授業を豊かにするなんて、なんだか素敵じゃないですか。