ぷかぷかに実習にきている高校生の方が、
「子どもの頃、『森は生きている』の芝居見て、神様達がたき火を囲んで歌うシーン、今も覚えてますよ」
とおっしゃって、ちょっとびっくり。お母さんが第1期の演劇ワークショップ『森は生きている』に参加されてたようで、なんだかうれしくなって『ぷかぷかな物語』を差し上げたところ、早速感想文が送られてきました。
障がいのある人達が、社会の幅を広げているという考えに感動しました。この世界にあるものに意味の無いものなんてないと私は思うのです。障がいのある人たちの無いところを見て、排除した方がいいと考える人がいるなんて、、、と感じました。排除した方がいいなんて考えは論外です。
そうはいっても、障がいのある人達とかかわる機会はとても少ないと思います。そして、「知らない」ということは、ひとに恐怖を与えてしまうと思います。まず知って、かかわることが必要なんだなあと思いました。
障がいのある人たち、ない人たち、壁があるのが現状だと思います。けれどよく考えたら、人間一人ひとり全く違います。多分それぞれが、ちょっとずつ違った世界を見ていると思うし、違った価値観、考えの中で生きていて、それぞれに壁があると思います。だけど、たいていの人はちょっと似た世界を見てたりして、障がいのある人とあったとき、「なんか壁高いな」とか思ってしまって、知らないがゆえに、避けてくなんてしまったりするのかなと思いました。そして、社会の中で共に生きていく人間は、ある程度壁の高さに制限をかけてしまうような気がします。その方が楽に感じるし、一見うまくいってるように見えてしまうから。だけどそんなことない、とこの本を読んで思いました。
ちょっと壁が高くたっていいじゃないか、とちょっと自分と違っても、当たり前とポジティブに捉えることが出来たらいいなと思います。この世界をパズルだと考えたとき、みんながそれを構成する一員で、一人でも欠けたらいけないと思います。ぷかぷかさんは、その大切なピースをせっせとはめてくださっている、そんな気がします。
ぷかぷかさんのひとたちは、本当に心が澄んでいて、この社会にいて欲しい存在です。こんな大切なことに気づかせてくださって、本当にありがとうございます。この本が世界中に広がりますように。
素敵な本をありがとうございました。
実習生のお母さんの感想
まずは娘がこの度実習をさせていただき、誠にありがとうございます。お陰様で実習を終えて帰ってきた娘から話を聞き、ほっこりした気分に浸っている嬉しい日々を過ごしております。
息子の横浜シュタイナー学園への入学を機に、愛知県から横浜市緑区霧が丘に引っ越してきたのは2010年の3月。
ぷかぷかさんのオープンが2010年の4月。オープンの時に、お店の前の階段広場で行われたイベントに小の息子と、5歳の娘と一緒に行き、「何か新しくて楽しくてキラキラ輝いたものが街にやってきた」と感じたことを思い出しました。そこからパンを買わせて頂いたり、運動会に参加させて頂いたり、中島さんに誘われ、演劇ワークショップ「森は生きている」に参加させて頂いたり、オペラ「ロはロボットのロ」を見せていただいたり、はっぱ隊の方たちのステージを見せていただいたり。ぷかぷかさんの存在は霧が丘の街に暖かな明るさと、いつも新しいものが生み出されるエネルギーを与えてくださっていたと思い起しました。それも、今回本を拝読し、高崎さんが30歳で教員の道に方向転換し、障がいのある方にほれ込み、様々なご苦労を経て今があるのだと思うと、感謝しかないなあと思いました。
私自身も全く畑違いの仕事の後、結婚、育児を経て、50歳目前で保育士の資格を取り、今は保育園と幼稚園で働いています。子供たちにある意味「ほれ込んで」幸せな日々を送っています。
その根底には、ぷかぷかさんの存在が自分の中の遊び心や人目を気にすることのない自由な発想に力を与えてくれていることを「ぷかぷかな物語」を読むことで改めて確認できたように感じています。
10名のメンバーさんから始められた活動が、今は50名近い広がりを持っていらっしゃるとのこと。
これからも霧が丘を拠点にますます楽しく自由な空が広がっていくことでしょう。
娘の実習も、日々良き学びと経験をさせていただき感謝しております。
実習にきている学生さんが、今も覚えているというシーンがこれ。第1期演劇ワークショップ『森は生きているーぷかぷか版』の舞台 ♪
オペラ『ロはロボットのロ』も見てくれたんですね。なんか、ほんとうにうれしいです。
こうやってまき続けた種が、将来どんな花を咲かせるのか、すごく楽しみです。