ぷかぷか日記

第7期演劇ワークショップ 3回目 2022/08/13

 8月13日(土)第7期演劇ワークショップ第3回目をやりました。やったことは

9:15  開場 / 受付

9:30  あいさつ by 高崎

    諸注意(マスク着用、昼食時のことなど)

9:40  名前のゲーム(ネーム・ウィズ・アクション)

9:50 伝言ではなく伝動ゲーム(近藤さん)

10:20 休憩

10:30  銀河鉄道の夜

「鳥を捕る人」の要約紹介

    鷺、雁のビデオを見る

    鳥になって飛ぶ(鳴き声)

    グループ毎に鳥捕りが鳥を捕まえて押し葉のようにするシーンを作る

11:15  発表

11:30 昼食

12:30 あみちゃんと歌をうたう

13:00  賢治のオノマトペで動いてみる(春香さん、近藤さん)

13:30  「ジョバンニの切符」の部分を読む

   銀河及び星座のビデオを見る 

13:50  銀河鉄道の切符を描く

14:20  休憩

14:30  グループ毎に、車掌さんが切符を確認しに来る場面を起こし、そのなかでそれぞれの切符を発表する

15:30 あみちゃんと歌をうたう

16:00  振り返り

16:30 終了

 

 

 『銀河鉄道の夜』には、赤ひげの鳥を捕ることを仕事にしている男が登場します。そこの部分を朗読し、みんなでその場面を作ってみました。

             

 

 銀河の鳥はどうやって砂から産まれ、どのように砂に溶け、鳥捕りはどうやって捕まえるのか、グループで考えて発表しようというものです。

 一緒のグループになったヨコヤマさんに、銀河の鳥ははどうやって産まれると思う?と聞いたら、「卵から」と。

 そしてどうやって捕まえるのか尋ねたら、林に追い込んで挟みうちすると。

 なるほど!

 なんとおもしろい発想。

 そしていざ発表の時間。

 鳥が砂に溶けてしまうところでは、ヨコヤマさんが「あの二羽は溶けやすかったんだな」、鳥を捕まえるところでは「追い込め!」などと絶妙なタイミングで絶妙なセリフを言ってくれました。

 もちろん練習も一緒にやってくれますが、その時はそのようなセリフは出ません。

 でもヨコヤマさんの頭の中ではきちんと物語りが繰り広げられているんだなぁと感じた瞬間でした。

 

〈ももちゃん・こまねっち・こんさん・ヨコヤマさん・たお・あずみちゃん・ゆうか・はるか〉

二羽の鳥が砂に溶ける

ヨコヤマさん「あの鳥は溶けやすかったんだな」

残りの鳥を林に追い込む

ヨコヤマさん「追い込め!」

挟みうちをして布をかぶせ、捕まえる。

卵から二羽の鳥が生まれるが、卵の殻も鳥になる。

ホーホーと鳴く。

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〈しおりん・こうき・ななちゃん・てらちゃん・てるみん・つよし・イチロー・ゆみっち〉

砂(布で表現)から鳥が生まれ、キーキーと鳴く。

たけのこみたいに両手を合わせて上に突き上げ砂に降り立ち、溶けて砂に帰る。

 

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〈ワタナベさん・バッサー・けいぼーさん・花寺さん・サワノさん・はる・よっしー・コンノさん〉

砂から生まれ、だんだんと大きくなる。(ヒナから成長する様子を表現)

自由に飛び立つ。

鳥捕りは足幅60度で立っている。

足を捕まえて布をかけられると、鳥はきらきらしてぺたんこの押し鳥になる。

生き延びた鳥は最後決め台詞「生きてるって感じ」

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「プリオシン海岸」には前回やった化石の発掘現場があります。

この歌の練習をしました。

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 プリオシン海岸で見つかる化石をデフパペットシアターひとみのメンバーさんが作ってくれました。

 9月のワークショップではこれをどう動かすか、みんなで考えます。

 

オノマトペ(擬音語、擬声語、擬態語)を体を使って表現

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 体で表現したオノマトペを他の人の伝える「伝言ゲーム?」は、すごくおもしろかった。

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なぜか最後の「合わせ味噌」という言葉が出てきてびっくり。

 

 ジェスチャーで伝言ゲームをしたのが印象に残っています。

お題を言葉を使わず動きで表現し、後ろの人に伝えていきます。

伝える側と受け取る側が通じ合ったときには表情が輝いていました。

しかしなかなか通じないことも多く、伝えようとした動きが巡り巡って形を変えていってしまいます。

お題の「イルカ」の動きが変貌を遂げ、最後尾に「合わせ味噌」と伝わってしまったときは、その意外性と、謎の動きから答えを導き出したアンカーの彼のセンスに驚きました。

たとえ伝わっていなくても、「こういうつもりで表現したけど、あなたにはそういうふうに見えたのね。」と理解し合える面白いゲームでした。

心も身体もほぐれる時間になったと思います。

 

 なぜ合わせ味噌になったのか聞いてみると、独自の思考が働いていたのです。鳥というお題から、飛ぶイメージが伝わり、そこから「天空の城ラピュタ」に登場する「飛行石」のイメージに飛躍。そこで、飛行石は悪者が狙っているから、そのものの名前(飛行石)を言うわけにはいかないという思慮が働き、心のなかで暗号化されて「合わせ味噌」になったというのです。

 

 銀河鉄道に乗る切符を作りました。

 

車掌が切符を拝見しに来るところを作りました。

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元気に「35億年のサーカス」

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 9月には「ケンタウルス祭の歌」を歌います。こんな歌です。

 

ケンタウルス つゆをふらせ ケンタウルス つゆをふらせ

かがやけ冬のトライアングル オリオンのベテルギウス

おおいぬのシリウス こいぬのプロキオン

ケンタウルス つゆをふらせ ケンタウルス つゆをふらせ

ふたごのカストル ポルックス ぎょしゃのカペラ……

……

ほんとうにこんなような さそりだの 勇士だの 空にぎっしりいるだろうか

ああ ぼくはそのなかを どこまでも どこまでも 歩いてみたい

 

ぷかぷかさんが銀河を描いてくれました。

 少しずつ先が見えてきました。これからが楽しみです。

 

参加した人達の感想

 ●ぷかぷかさんたちといっしょにワークショップに参加していると、「こうしたらこう返ってくるかな」というややもすれば打算的な考えをことごとく裏切られていくような、心地よい感覚があります。
 そうして出てきた突拍子のないようなアイデアをみんなで形にしていくときには、ロジカルに整理された意味や価値を追うこと以前の、ある意味で純粋な創作・表現の喜びが共有されているように思います。

 コンノさんの「50億年後の地球は……」の問いかけは哲学的だと話題に上りました。銀河鉄道の夜に繋がる世界観があるように思います。

 

●鳥トリの寸劇見て、朗読を聞き、切符を描くうちにどんどん銀河鉄道のイメージか広がり、乗るのが楽しみになりました。いつもながらみなさんの発想力に脱帽です。

 

●今日もやっぱり、ハプニングがおもしろくて仕方なかったです。例えばオノマトペの伝言ゲームも、わたしのチームでは、途中でジェスチャーのニュアンスが変わってしまってたのに、結局正解してたり。でも、そもそも正解ってなんなんだ、と思ったり。知らず知らず凝り固まった価値観からぷかぷか さんの自由さがふわっと解放してくれます。 それから、みなさんたおのことをすごく可愛がってくれて本当に感謝です。表面的にかわいいねとかじゃなくて、心底かわいいね!と思ってくれることを感じでか、たおもすごく得意げで、ここにいていいんだ!ここにいたいって感じた瞬間が何度かあったと思います。ここにいていいんだ!と全身で感じている我が子をみるのが、こんなに幸せなことだとは今日まで知りませんでした。 これから、ますます楽しみになりました!

 

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