おひさまの台所のショーウインドウを見ていて
「ン?」
「にうしもの? 何これ」
と思いながら笑っちゃいました。
こういう字に出会うと、なんだか幸せな気分。
この気分こそが、彼らといっしょに生きる理由。
あーだこーだ理屈っぽい話ではなく、なんだか幸せな気分になるくらいがちょうどいい。
そういえば以前「西作のいもの」というのがありましたね。
こういう字は社会をゆるっとしてくれます。
まずいのは、これ間違ってるじゃん、と直してしまうこと。支援とか指導の現場で多いですね。以前、福祉事業所が運営するパン屋に行った人が、
「いや〜、やっぱりぷかぷかに来るとほっとしますね」
とおっしゃってましたが、間違いをさせまいとスタッフが一生懸命にやってると、お客さんもくつろげない雰囲気になるのだと思います。
ぷかぷかはこういう字を見つけると、ニカッとしながら、そのまま使います。そしてお客さんも、その楽しさを共有します。
「すみません、にしさくのいもの、ください」
って感じ。
彼らといっしょに生きる社会、事件を超える社会は、こういったところから始まります。一緒にいることの楽しさの共有です。
事件の犯人は、そういった楽しさを経験できない職場にいたんだろうと思います。そういう職場の雰囲気こそ、本当は事件で問われるべきじゃなかったのか。彼らと人として向き合わない職場が引き起こした事件。
明日、相模原障害者殺傷事件をテーマにした上映会とトークセッションをやります。