ぷかぷか日記

上映会やります。

 毎年7月末にやまゆり園事件をテーマに上映会をやっていたのですが、コロナ禍で今年は中止にしました。でも裁判が終わり、事件が話題になることはほとんどありません。裁判もやまゆり園の支援のあり方を問うこともなく終わってしまい、何が問題だったのかはほとんど明らかになりませんでした。

 結局そこのところは私たち自身が問い続けるしかないのだと思います。そのための上映会を、やっぱりやることにしました。コロナ禍であっても、いろいろ工夫してやり続けないと、本当に事件は忘れられてしまうと思うからです。

 上映会は、11月14日(土)午後1時〜5時、横浜ラポールのホールです。

www.yokohama-rf.jp

 上映するのは第6期演劇ワークショップ記録映画、NHK、テレビ神奈川、Eテレの映像(それぞれ5,6分)。まだ確定ではないのですが、NHK、Eテレ、朝日新聞の記者さんに登場していただいて、ぷかぷかで事件を超えるものとして何を見つけたのか、をそれぞれ語っていただき、それを元に事件を超えるには何をしていったらいいのかをみんなで話し合えたら、と思っています。あーだこーだと抽象的な話ではなく、どこまでも日々の暮らしの中で何ができるのか、何をしていけばいいのか、を話し合います。

 やまゆり園事件についての話し合いは、大概どこでやっても重い、しんどい話になりがちですが、ぷかぷかがやる時はぷかぷかさんたちも参加しますので、いつも明るくて楽しいです。

 これは去年の上映会の様子を現代書館の若い編集者が書いたものですが、「とがった心がまるくなる」ような上映会でした。

www.pukapuka.or.jp

 

 朝日新聞は「いい一日だったねってお互い言えるような日々の積み重ねが事件を超える社会を作る」という素晴らしい記事を書いてくれました。優生思想を超えるとか、あまり大きな話ではなく、もっと身近で、手の届く範囲のことを日々やっていこう、という提案をぷかぷかはやっています。

www.pukapuka.or.jp

 

 Eテレはぷかぷかを取材して高校生向けの共生社会を考える番組を作ってくれました。たまたま取材の最中にフタミンが割り込んできて、「明日からキャンプに行きます」などと言いだし、その時のタカサキとのやりとりがなんとものどかでおかしいです。共生社会って、字で書くとなんだか難しそうな感じがしますが、こうやってぷかぷかさんたちと楽しい話をする日々のことなんだと思います。

www.pukapuka.or.jp

 

 だから「事件を超える社会をつくる」なんていうと、なんだかすごく大変そうですが、彼らと一緒に笑い合える日々を作るだけのことなのです。あーだこーだ小難しい話をしても、社会は変わりません。それよりも、あなたの周りにいる障がいのある人たちと、キャハハって一緒に笑い合える日々をつくること、一緒に笑える仲間を増やすこと、そうすれば社会は少しずつ、でも確実に変わっていきます。

 こうやってね、ご飯食べながら一緒に笑う日々を作るのです。こういう日々の中で「ぷかぷかさんて障害者だったのね、ずっと忘れてたわ」という名言が生まれたのです。「事件を超える社会」「共生社会」「ともに生きる社会」がここにあります。

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 上映会のチケット代とか申し込み方法など詳細につきましては、また後日発表します。

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