昨日の6月30日 ぷかぷかメンバーさん3人が神奈川県庁まで黒岩県知事に会いに行ってきました。
来庁の目的は要望書を渡すことです。なんの要望書かと云うと、4年前に起きた相模原事件と呼ばれる、津久井やまゆり園の検証を続けて欲しいというお願いの要望です。
その時の様子を少しお話させていただきます。
今回は、きょうされんさん、DPI日本会議さん、手をつなぐ育成会連合会さん、全国地域生活支援ネットワークさん、「ともに生きる社会」を考える神奈川県集会実行委員会の皆さんにぷかぷかも同行をさせていただきました。
少し遅れて部屋に入ると、もう殆どのみなさんがおそろいになっていて、3メートル以上はあるであろう大きなテーブルは真ん中の席を除いて埋まっていたのですが、ぷかぷかさんは知事の正面となる、真ん中の席にご案内いただきました。
来られた皆さんはとても静かに着席されているし、本当に真正面の席で、同行した私は「なんだか目立っちゃうな、すみっこの方で良いのにな」なんて思っておりましたが、メンバーさんたちは、週に1度はこの部屋に出入りしていますよぐらいに慣れた感じでくつろがれていました。
そのうち、局長さんと言われる方が入ってこられて、笑顔で「こんにちは。本日はわざわざお越しいただきありがとうございます」と、会釈されました。
要望書を出しに来た皆さん一様に、すわったまま会釈を返しただけであったのですが、メンバーさんの土屋さんは「ハイ!よろしくおねがいします!土屋省です!」と元気にお返事されました。すると局長さんも更に笑顔になり、「こんにちは」と言って名乗っていらっしゃいました。そしたら次に平本さんも「こんにちは」と言い、天野さんも続こうとし、そこでザワッと笑いが起きて、なんだか一気にその場が柔らかい空気に包まれたようでした。
そうこうしているうちに知事が入室されて、部屋の東側の方で各団体が、順番に知事に要望書を手渡すこととなりました。
一番目はきょうされんさん。可愛らしい女性の方が両手でしっかりと知事に要望書を手渡されました。
二番目は残りの4団体合同の要望書で男性の方がきちんと頭を伏せてお渡しになっていました。
このようなところに立ち会ったことは無いのですが、皆さんやはり要望書は開いて知事にお渡しし、その後カメラの方に要望書を向けて2人で記念撮影、という段取りのようです。私も要望書を渡すのをお願いした土屋さんに、「お渡しするときは開いて渡してくださいね」と、お伝えし、土屋さんも「ハイ!!」と答えてくださっていたので安心していたのですが、ぷかぷかの順番になり、「ぷかぷかさんどうぞ」と呼ばれて、土屋さんが知事の前に行ったのですが、おもむろに「封筒にいれますね!」と元気に言い、要望書を封筒にしまってお渡ししたのでした。私は「あ~~!!」と思ったのですが、そこでもなんだか和やかな感じが生まれ、一緒に要望書を手にとり写すはずの記念撮影も両手Vサイン!で決めてくださいました。まあ、知事もニコニコだし、進行担当の職員さんにもどのように出してくださいとも言われていないし、なによりなんだかみんな笑顔でいいかな~という感じでした。
その後、知事がテーブルに戻り、各団体が要望書の説明をし、ぷかぷかは平本さんに要望書をそのまま読んでいただきました。(ぷかぷかの要望書はメンバーさんの目線の、なんでやまゆりの利用者さんたちはぷかぷかの人たちみたいに幸せに過ごすことが出来ないのか、なんで殺されてしまわなければならなかなかったのか、きちんと調べて欲しいといった内容です。)時々支えてしまいそうになると、隣のきょうされんさんが優しくフォローをしてくださいました。こんな関係が一番いいな、なんて呑気に思いながら後ろから眺めていた私です。平本さんの優しい話し方もとても素敵で心に響きました。
最後に黒岩知事が私達からの要望を受けて想いを語ってくださいました。私達も知事の口からどんな発言が出る?と真剣に静かに聞き入っていたのですが、知事が時折、「~~していきます」とか「~~です」などの発言のあと、ぷかぷかメンバーさんが突然「ハイ」と返事を返すので、そうすると他の方々もうんうんみたいにうなずいたりしていました。まあ、きちんと話を聞いていてすごい!と思ったのもつかの間、今度は知事のお話中、知事の目の前で手を上に持ち上げ大あくび。そうですよね。メンバーさんは言いたいことはあるのですが、知事の話は少し難し過ぎました。検証委員会は継続します。とか、管理団体を変更します。とか、メンバーさんにはそんなことはどうでも良くて、大切なのは毎日がそして1年後も2年後も自分たちが幸せに楽しく生き生きと社会で暮らしていられるか、ということです。そこは、きっちりと行政と地域社会とで手を組んでやっていかなければいけませんね。
そんなこんなで、多分 いつものよくある要望書提出シーンとは違う時間が流れたのだと思いますが、やっぱりぷかぷかさん。今日もありがとう、と、いう感じの1日だったのでした。
write by Sae Uozumi