5月1日
ぷかぷかにあたらしい仲間として
生活介護事業所『でんぱた』が開所します。
こんな世界的に大変な状況にある中に産声を上げる事になってしまいました。
もうだいぶ以前にこのブログに「あたらしいぷかぷかの種」としてこのお話をさせていただいてからぴったり7ヶ月の月日が経とうとしています。
『でんぱた』
漢字で書くと「田畑」なのですがあえてひらがなです。
妄想癖のある私の頭のなかで でんでんぱたぱた と かわいい日本の妖怪が小走りに歩くイメージもあります。
でんぱたは生活介護事業所です。
生活介護というと重度障害と思われる方もいらっしゃることでしょう。
ですが、そう簡単な区分けでは無いというのが私の見解です。
私は、ぷかぷかの前は最重度の知的障害の方が多く作業されていると括られている事業所で仕事をしておりました。ですが、一人一人の方と共に過ごす日々を送っていくとひとくくりには出来ないものがあります。
ぷかぷかは軽度の知的障害の方が多いというくくりです。そしてまた、ここもひとくくりには決して出来ないわけです。
ぷかぷかで過ごすのが向いているメンバーさん
でんぱたで過ごすのがむいているメンバーさん
ただ、それだけかな、と思います。
でんぱたのメンバーさんの中には私より優れた知識を持たれている方がいらっしゃいます。私より器用な方もいらっしゃいます。そして私より絵を描くのがうまい方も。
だから、重度ってナンダ?と思うわけです。
また、「ぷかぷか」も「でんぱた」もそれぞれに想いを持っているスタッフが沢山います。皆さん、想いは必ずしもピッタリ同じではありません。私はそれも大切なことだと思っています。少しずつの違いを尊重しあえるスタッフの集まりだからこそ、今ぷかぷかのメンバーさん達はキラキラと輝いているのだと思います。
日頃、なかなかスタッフの皆様に感謝を告げるときは無いのですが、この場をかりて
ありがとう!!と大きな声で言いたいです。
本当にありがとう。
いま、世界は危機的な状況下にあります。
この先どうやって暮らしていけば良いのだろう、と。
遠い昔にさかのぼり、私達人間が生きて行くために何が必要であるかを考え、
地に足を付け、自然と向き合い、人を愛し、作物を作り、家族や隣人に分け与え、心を伝える。
そんな生活が基礎となっていくのではないでしょうか。
『でんぱた』はまさにそんな日々を過ごして行く場にしていきたいと想っております。
皆様、応援をよろしくお願い申し上げます。
そして『でんぱた』で一緒に過ごしませんか。
大切な物をみつけるために。
『でんぱた』
田と畑で営み
アートを楽しむ。
2020年4月18日
NPO法人ぷかぷか
施設長 魚住佐恵