奥田知志さんの言葉です。とても大事なことを言っています。これを私たちはどう受け止めるか。ただ、いいこと言ってる、と聞き流すのではなく、奥田さんの提起している問いに具体的に答えていくことが大事だと思います。社会全般がどうとかではなく、私はどう考えるの?どうするの?何を作り出すの?というところをきちんとやっていくことが、事件を超える社会を作っていくのだと思います。
生産性ではなく、いのちがあること自体の価値を認めていくことは、ぷかぷかはかなりのことをやってきたように思っています。ぷかぷかさんがいること、そのことに価値があること、そしてその価値が社会を豊かにしていること、それをお店を運営する中で、あるいは様々な活動で日々発信し、たくさんの人が共感し、たくさんのファンができました。
この人がいることに価値がある。
彼は働かない、生産性がないということで、元いた作業所で居場所を失い、ぷかぷかに来ました。生産性がない、と彼を排除してしまった作業所の価値観は、やまゆり園事件の植松被告の価値観と同じです。
でも、彼は寝顔が魅力的で、ぷかぷかでは居眠りしながらたくさんのファンを作ってきました。彼がそこにいること、そのことの価値でファンを作り、売り上げを伸ばし、社会を耕してきたのです。
彼らがいて、自由に作品を作るから、こんなにおもしろいものができあがります。作品は、彼らがいることの意味を如実に語っています。
こんな作品は社会を豊かにします。彼らは社会に必要なのです。