先日の朝日新聞に載った投書です。
6年前、第1期の演劇ワークショップの記録映画ができたとき、制作した宮沢あけみさんと、ぷかぷかで働く障がいのある人たちの魅力を語りながら、彼らのこと「障害者」っていうのはおかしいよね、映画のタイトルにも使った「ぷかぷかさん」て呼びたいね、みたいな話をしたことがあります。
その時は今みたいにみんなが「ぷかぷかさん」て呼んでなくて、どこまで広がるかなぁ、って心配していました。それが今や「ぷかぷかさん」という言い方がすっかり定着しています。
何でだろうな、と考えたときに、この投書に答えが書いてありました。
《 その壁は私たちの心の中にもあります。そんな壁をすべて取り除いたとき「しょうがい者」という言葉は要らなくなり、ぜんぜん違う言葉になるかも知れません。》
この、ぜんぜん違う言葉が「ぷかぷかさん」ではないかと思いました。ぷかぷかにかかわる人たちの心の壁が取れているのだと思います。
投書の最後に
《 そういう社会になって欲しいですね 》
とありますが、「ぷかぷかさん」という言葉が、ここまで定着したのは、そういう社会がぷかぷかのまわりには実現しているからだと思います。みんなが彼らのこと「障害者」って呼ぶのはおかしい、と感じているからです。
それはどこまでも、ぷかぷかさん達が毎日せっせと地域社会を耕した結果です。本当は社会自身が変わるべきところを、彼らに耕していただいて変わることができたのだと思います。ここを謙虚に受け止めていきたいですね。
これが「ぷかぷかさん」!
このことについては以前にもブログを書いています。
「ぷかぷかさん」という言葉のきっかけを作ってくれた第1期演劇ワークショップの記録映画『ぷかぷか』、機会があればぜひ上映会を企画して下さい。2時間11分の長い映画ですが、ワークショップの心地よい世界にどっぷりつかることができます。
こんな感想が集まりました。
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