浅川さん親子の演劇ワークショップ体験記。
「できないから助けてあげる、支援するというのが今の福祉の考え方のような気がします。でも私は、できないことを補い合うのではなくて、一人ひとりの持っているパワー(好きなこととか得意なこと)を出し合う方が社会は豊かになるんじゃないかなと息子たちを育てながら思うようになりました。
ぷかぷかの舞台はまさにそれを体現していたと思います。ぷかぷかさんを助けるために地域の人が出るのではなく、ぷかぷかさんだから出来ることと地域の人だから出来ること、それを掛け合わせたからこそあんなに魅力溢れる舞台になるのだろうと改めて思いました。」
ズバリ本質を突いていますね。以前からぷかぷかさんが生み出す価値を「1」、スタッフが生み出す価値を「1」とすると、ぷかぷかは1+1が5になるくらいの価値を生み出してる、と語ってきました。それを浅川さんは別の言葉で語ってくれたように思います。
「支援」という関係では、支援する側の幅のものしか生まれないので、1+1は、どこまで行っても1のままです。もったいない話です。「障がいのある人」という「社会的資源」が生かされないままになっています。これは社会的損失です。
結局は相手の中に何を見るのか、ということだと思います。価値あるものを見つけられるかどうか、です。
表現の市場の舞台は、それが花開きます。1+1=5を見てください。