朝日新聞『折々のことば』
ぷかぷかさんとのおつきあいって、つまりはこういうことではないかと思います。
障がいのある人たちはいろんなことができないから、彼らとおつきあいしても何も生まれない、ムダ、と多くの人は考えています。そんな中で、タカサキは彼らとおつきあいしたら楽しいし、なによりも「おもしろい人と一緒にいたい」と思い、一緒にぷかぷかを作ってきました。なんかね、彼らと一緒に作っていけば、きっとおもしろいお店ができると思ったのです。
この「一緒に」がキモです。「何かやってあげる」とか「支援する」ではなく、どこまでも「一緒に」ぷかぷかを作ってきたのです。
結果、ご存じの通り、なんとも楽しいぷかぷかができたのです。ぷかぷかの楽しさ、おもしろさ、ホッとする空気感は、みんなぷかぷかさんのおかげです。私たちだけでは、こんなおもしろいお店はできませんでした。
ムダに見えるような人たちとのおつきあいが、こんなにおもしろいぷかぷかを作ったのです。彼らをムダと見るのは、大きな社会的損失だと思います。そんな見方をするのは、もったいないです。
ムダに見えるような人たちと一緒に作った芝居を先日発表しました。彼らとのおつきあいがこんな素晴らしい舞台を作ったのです。
もう理屈抜きに、彼らは私たちにとって必要な人たちです。
一緒に生きていった方がいい。その方がトク!な人たちです。