ぷかぷか日記

みんなの発表を聞いて、心からやさしい気持ちになりました。

 創英大学で、3回の授業(①映画『Secret of Pukapuka』の上映とぷかぷかの話、②ぷかぷかさんと一緒に双六ワークショップ,③ぷかぷかさんと一緒に演劇ワークショップ)と2日間の体験実習のふり返りで、詩を作るワークショップをやりました。ただ感想を言うのではなく、自分の感じたことを4行ないし5行の短い詩にまとめます。その言葉を1行ずつばらし、グループの中で編集し直し、グループとしての詩にまとめます。それをほかのグループの人たちに向かって朗読します。

 詩を作るワークショップの目的は、体験をみんなで共有すること、誰かに向かって朗読することで、詩の言葉を生き生きと立ち上がらせること、言葉が立ち上がることで体験が更に深まることです。

 

ぷかぷかさんと出会うことで自分の中でどんな変化があったか、それを元に詩を書きます。

f:id:pukapuka-pan:20200108233707j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200108233729j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200108233734j:plain

グループの中で個人詩の発表。ほかの人がどんな体験をしたのかを聞きます。

f:id:pukapuka-pan:20200108234120j:plain

 

詩を1行ずつばらし、グループの中でシャッフル。はじめの方に来る言葉、あとの方に来る言葉、とみんなの言葉を見ながら編集し直します。人の思いにふれます。

f:id:pukapuka-pan:20200108235042j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200108235109j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200108234645j:plain

 

 グループとしてまとめた詩を朗読します。エリックサティのピアノ曲をかけながら朗読しました。音楽が入ると、一気に雰囲気が盛り上がります。誰かに向かって読むことで、詩の言葉がムクムクと立ち上がってきます。言葉が力を持ちます。さらっと書いた言葉がグループの詩として朗読するとき、思ってもみない力を持ちます。読む方も聞く方もちょっとびっくり。f:id:pukapuka-pan:20200108235837j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200109000346j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200109000358j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200109000432j:plain

 

f:id:pukapuka-pan:20200109000521j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200109000527j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200109000547j:plain

 

学生さん達の感想

●詩を作るのが初めての体験で楽しかったです。感想を紙に書くだけでなく、声に出すことで自分が感じていたことを再認識できたし、言葉に感情が乗った感じがしました。本当に舞台でもできそうなくらいのクオリティだなと思いました。

●今日の授業で自分が思っていたこと以外に他の人がどんな気持ちだったのかを知ることができてよかったなと感じた。また声を出すことにより、更に心に言葉の一つ一つが刺さってくるなと思ったのと、音楽があるだけで一気に雰囲気が変わり、集中して発表が聞けたなと感じた。自分の気持ちを出してそれを詩にするなんてほぼ経験がないから,とてもよい経験だった。

●みんなの発表を聞いて、心からやさしい気持ちになりました。読み方の工夫など、それぞれあって、楽しい体験になりました。

●ただ言葉で感想を言うよりも、詩という文字にすることで、より、自分の中に思いが広がったような気がしました。他人の言葉でも、たくさん見て、口に出すことで、自分の気持ちになっていきました。

●今日までの授業を通して自分が感じてきたこと、みなが感じてきたこと、そして変化をひとつの詩として読むことで一つ一つ振り返ることができました。一人ひとりちがう詩を作ったはずなのに、つなげてみると、同じ気持ちでいたんだなということが伝わってきました。以前よりも自分の中の考え方や、障がいという言葉に対する姿勢がかわっていったように思います。貴重な時間を過ごすことができました。ここで感じた気持ちの変化を忘れずにこれからも障がいをもった方と共に生きていきたいと思います。
●今日の授業は詩を書いたり、朗読をしたり、今までやったことがないことばかりで、最初はできるかどうか不安でしたが、素直な気持ちを詩であらわすことができたと思います。グループの詩を合わせるとなったとき、絶対にまとまらないし、無理だと思っていましたが、やってみると、6〜7人の短い詩が、バラバラにしてくっつけるとひとつの大きな詩になって驚きました。そして音楽に合わせて朗読をすると、ふつうにただ読むよりも気持ちや内容が伝わるなと感心しました。この授業を通して私の中の価値観がとても変わりました。今までは障害者の方とかかわる機会はあまりないから何も感じずに日々を過ごして来ましたが、ぷかぷかさんとかかわっていくうちに,障害者の方への偏見なども少しずつなくなり、まわりの人と同じで身近な存在なのだと気がつきました。今までの自分の偏った価値観が180度変わり、高崎さんがおっしゃっていた「かかわった方がトク」という言葉の意味を理解できた気がします。

●いろんな人の言葉を繋ぎ、ひとつの詩にするということで、はじめは詩になる気がしなかったが、つなげてみると詩になり、全員の気持ちがひとつになった気がした。またやりたいと思った。

●詩でぷかぷかのエピソード、体験をまとめ、あらためてあの時の思い出を頭の中で振り返ることができました。一人ひとりの個性豊かな発想や行動に、わたしも刺激を受けました。駅で話しかけられたときの話はうれしかったです。

●ぷかぷかさんとかかわったふり返りを今日やって、自分以外の人の感想も聞けたし、全体を振り返って本当にいい経験になりました。障害者に方に対する印象が本当に変わったし、長いなと思っていた実習も短くて,もう少し行きたかったと思いました。ぷかぷかさんから話しかけていただけたのがうれしかったので、これから駅やバス停で会ったら、わたしからも話しかけてみたいと思いました。

●誰かに発信しなければ自分だけの体験や感想だけど、誰かと感想を伝え合うだけで、相手の体験も少しではあるけれど知って自分の感覚にすることができてよかったと思います。

●授業を受ける前と後で障害者についてのイメージが変わったし、どのように接してよいのかも学んだ。その人を知ろうという気持ちが芽生えた。話しかけてくれることで、自分の中での不安がなくなった。

●音楽に合わせて詩を読むというのはとてもよいと感じた。言葉がとても大切であると思った。言葉を考えて発すことも大切だし、言葉を考えて文字に起こすのも大切だと感じた。

 

 

★ぷかぷかさんとの出会い(授業と実習)のふり返りを詩のワークショップの形でおこなったのですが、みなさん、とてもいい感じで受け止めてくれたようです。

 自分の体験を、あえて短い詩で表現することで、体験がどういうものであったかをもう一度見直す機会になったこと、個人の詩をグループの詩として再編集する中で、ほかの人の思いに出会えたこと、グループの詩を誰かに向かって朗読すると、詩の言葉が力を持つこと、その力が聞いている人にしっかり伝わること、音楽をかけることで、詩の表現に磨きがかかること、等々、学生さんにとってはとても新鮮な発見があったようです。

 それとぷかぷかさんと出会うことの意味を、詩のワークショップの中で、更に考えることができたことはすごくよかったと思います。ほかの人がぷかぷかさんたちの出会いをどんな風に受け止めていたのかを知ることは、経験の幅を広げてくれたように思います。

 ぷかぷかさんとの出会いで、たくさんのことを学んだと思います。それをこれからの人生に生かして欲しいと思います。

最近の日記
カテゴリ
タグ
月別アーカイブ