津久井やまゆり園事件の公判がもうすぐ始まります。それをめぐっての集まりが開かれます。ぜひお出かけ下さい。
事件をめぐっての議論は大事です。ただ議論するだけで終わったのでは意味がありません。議論の先に何を作り出すのか、というところこそが大事だと思います。
「社会が問われている」は事件をめぐる議論でいつも言われることです。でもそこから先がなかなか出てきません。問われた私たちは、では、どんな社会を、どう作ろうとしているのか、ということです。
事件を超える社会を私たちはどうやって作り出すのか、障がいのある人たちと一緒に、お互い気持ちよく生きていける社会をどうやって作り出すのか、ということ。
ぷかぷかは事件よりはるか前から、そういった社会を目指して活動してきました。お互いが
「いっしょに生きていくといいよね」
って思える社会です。
10年たって、そんなふうに思える社会がぷかぷかのまわりには少しずつできてきました。
「ぷかぷかさん(ぷかぷかで働く障がいのある人たち)が好き!」
というファンがたくさんできたのです。障がいのある人たちを暴力的に排除した事件とは真逆の世界です。
何か特別なことをやったわけではありません。「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」「その方がトク!」と言い続け、そのことを実感できるお店や場(パン教室、演劇ワークショップ、アートのワークショップ、区役所での人権研修会、大学でのワークショップなど)を作ってきただけです。
事件の容疑者は
「障がい者はいない方がいい」「障がい者は不幸しか生まない」
といい、ふだん障がいのある人たちをおつきあいのない人は、なんとなく「そうか」と思ってしまいます。それだけではなく、容疑者の発言を積極的に支える声がたくさんありました。
ぷかぷかがつくってきたファンの人たちはその正反対の思いでいます。障がいのある人たちは、いない方がいいのではなく、「いた方がいい!」「いて欲しい!」とみんな思っています。ぷかぷかは10年かけて、そういう関係をたくさん作ってきたのです。
ぷかぷかさんたちはまわりの人たちをハッピーな気持ちにしています。不幸しか生まない、のではないのです。
ぷかぷかさんたちの作品を見てください。
こうやってぷかぷかさんたちはぷかぷかのまわりの社会を毎日せっせと耕しています。みんなのとがった心をまるくしているのです。
1月26日(日)には「表現の市場」をやります。
障がいのある人たちといっしょに生きていくと何が生まれるのかを表現する市場です。「共に生きる社会」「共生社会」を作ろう、とあちこちで言われるのですが、それが何を作り出すのか、ほとんど見えません。「表現の市場」は、それを目に見える形で具体的に表現します。
「いっしょに生きていった方がいいね」と、一目で思える舞台です。いっしょに生きる社会が見える舞台です。
事件を超える社会を表現する舞台です。ぜひ見に来てください。
★この「表現の市場」を実現するために、100万円を超える資金が不足しています。ぜひご協力下さい。