6回目の「表現の市場」やります。
「障がいのある人たちとは、いっしょに生きていった方がいいね」ってみんなが思える舞台を、ことしも作ります。
彼らの舞台からは、たくさんの元気をもらえます。
素直に生きる彼らの舞台を見ていると、「ああ、明日も生きていこう」って思えます。明日に向かう「希望」をもらえます。
そんなふうにして、彼らは新しい歴史を作っているのだと思います。
「なんだ、助けられてるのは、私たちの方じゃん!」
て思えるような彼らの舞台は、お互いの関係が逆転し、新しい歴史を作ります。
障がいのある人たちを排除してしまうような不寛容な時代を、小むつかしいことは一切いわず、彼らはさらっと塗り替えてしまうのです。
「表現の市場」は、いっしょに生きていくことで生まれる新しい価値を表現します。その価値は、障がいのある人もない人も、お互い気持ちよく生きられる、新しい歴史を作ります。
先日の毎日新聞によれば、グループホームなどの障害者施設が住民の反対で建設できなくなったり、建設予定地の変更を余儀なくされたりしたケースが、過去5年間に少なくとも全国21都府県で計68件も起きていたそうです。障害者を排除する空気が蔓延する社会の中で、3年前、相模原障害者殺傷事件は起きました。あの事件は社会の反映であったと思います。
あれだけの事件があったので、障がいのある人たちを取り巻く社会はきっと変わる、と思っていましたが、全くそうではなかったですね。毎日新聞の報道は、そのことを物語っています。
それでも、いや、そんな社会だからこそ、私たちは、
「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいい」
「その方がトク!」
と、言い続けてきました。ぷかぷかのまわりの社会は、少しずつ変わってきています。
弱いものをバッシングし、排除するような時代です。でも、ひどい時代になった、と嘆くよりも、この時代にあって、尚も未来への「希望」を私たちはつくり出したいと思っています。ひどい時代であっても、私たちはそこで生きるしかないのですから。
「表現の市場」は、障がいのある人たちといっしょに作り出した「希望」を表現する市場です。「希望」があるから、私たちは未来に向かって生きることができます。
第5回「表現の市場」