先日神奈川県に出した質問状について回答がありました。
pukapuka-pan.xsrv.jp
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このたびいただきました、津久井やまゆり園で起きた事件に関するご質問については、以下のとおりお答えします。
1−1、1−2について
事件発生後、県は津久井やまゆり園の設置管理者として、指定管理者である(福)かながわ共同会(以下「共同会」という。)に対して、危機管理の観点から是正すべき業務があ り、誠実に対応すべきとして改善勧告を行い、危機管理対策本部の設置、緊急時の報告連絡体制の再構築などを含んだ改善計画が提出され、県ではその進捗状況について改善を確 認しました。
なお、運営法人による謝罪や、説明責任の有無については、法人として判断すべきものであると考えています。
2−1、2−3、3−3について
共同会の人材育成、人権教育及び現場の支援状況が被疑者に与えた影響については、今後の刑事裁判の行方を注視していきます。
2−2、3−1、3−2について
県は、定例的な情報交換に加え、指定管理施設のモニタリングや実地指導等を通じて、運営状況を把握しています。
なお、個別の事案についてのお答えは差し控えさせていただきます。
県は、共同会が運営する各指定管理施設につきまして、引き続きしっかりと指導していきます。
このような事件が二度と繰り返されないよう、徹底した再発防止に取り組んでまいります。
令和元年10月31日
高崎 明 様
神奈川県福祉子どもみらい局福祉部障害サービス課長 大澤 靖史
問合せ先
施設指導グループ 岩下
電話 045-210-4724(直通)
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「1−1、1−2について
運営法人による謝罪や、説明責任の有無については、法人として判断すべきものであると考えています。」
社会福祉法人の監督責任者としてどう思うのか、の質問だったのですが、これでは謝罪も説明も一切しない法人の判断をそのまま認めることになります。あらためてこの点については質問していきたいと思っています。
「2−1、2−3、3−3について
共同会の人材育成、人権教育及び現場の支援状況が被疑者に与えた影響については、今後の刑事裁判の行方を注視していきます。」
神奈川県の検証が必要ではないか、という質問なのですが、自ら検証しようという気が全くないですね。これもあらためて質問したいと思います。
「2−2、3−1、3−2について
県は、定例的な情報交換に加え、指定管理施設のモニタリングや実地指導等を通じて、運営状況を把握しています。
なお、個別の事案についてのお答えは差し控えさせていただきます。」
どうして個別の事案についての答えは差し控えるのか、あらためて質問します。
この回答を見た友人はこんなことを書いてきました。
《 謝罪や説明責任は、法人判断とのことですが、まず、指定をした県は、謝罪しているのでしょうか?
指定管理制度上、指定管理事業の最終責任は、県にあります
県は、何故危機管理の観点のみ是正の必要があるとしているのか?
指定事業者として平成26年度に共同会を選定していますが、その評価や共同会の事業計画書には、運営や人材育成について書いてありますので、そういった観点を踏まえての回答なのか?
実施指導等を通して、運営状況を確認しているとありますので、当然、運営の観点も含めての判断と考えられます》
このサイトにかながわ共同会の事業計画が載っています。すばらしく立派な事業計画です。どうしてこんな立派な事業計画の中で、あのような事件が起こったのか、この事業計画をもとに指定管理者として選定した神奈川県には検証する責任があります。
次回は少し切り口を変えて質問しようと思っています。
アドバイスなど寄せていただけるとうれしいです。
takasaki@pukapuka.or.jpまでお願いします。