毎日新聞夕刊のコラム
みーちゃんは仕事が楽しくなってきた頃、ケースワーカーさんに
「最近、仕事はどうですか?」
と聞かれ、
「以前はいつもうつむいていましたが、今はまっすぐ前を向いて生きています」
とぽろっと言いました。みーちゃんに言葉に、私の中にあった仕事のイメージがひっくり返った時のことを『ぷかぷかな物語』に書きました。
就労支援の事業所は、ただ仕事を提供すればいい、というのではなく、その人の人生を支えるほどのものでなければならない、という気づきです。「まっすぐ前を向いて生きています」といえるほどの日々を作り出すような仕事を提供しないとだめなんだということに、みーちゃんのひとことで気がついたのです。
ぷかぷかさんたちの日々の笑顔は、彼らの仕事が作り出しているのだと思います。
それを毎日新聞の論説委員の方が、非正規雇用の若者たちの求めているものと結びつけて書いてくれたのです。
《牛丼屋頑張っている君がいて君の頑張り時給以上だ》
ぷかぷかは給料が安いです。その給料以上の笑顔をぷかぷかさんたちは作ってくれています。それに応える努力をせねば、と思った次第です。