ぷかぷか日記

穴の開いた靴下の話と、遅さとしての文化

 『スロー・イズ・ビューティフル』という本に「もっと多く、もっと遠く、もっと早く、もっと豊かに」といった経済至上主義に対し、「時間をどんどん換金するようなこれまでの生き方をやめにして、金を減らしてでもゆったりとして人間らしい時間を取り戻そう。」「人間らしい時間、ペースというものがあるはずだ。それは本来ゆったりとしたもののはず。そんな時間のことを文化というのではないだろうか」。そして、本来の「文化」に備わっているはずの「小ささ」と「遅さ」に固執しよう、という。

 

 してみれば、ぷかぷかさんたちと過ごすゆったりとした時間、「遅さ」に固執しなくても自然に遅くなってしまう時間こそ文化であり、経済至上主義から社会を救うものではないか、と思ったりしました。

 先日のブログで紹介しましたが、帰りの会の「連絡事項」として、穴の開いた靴下をみんなに見せ「これを友達とかがりたいと思います」と大まじめに発表したイクミンと、その発表をおおらかに楽しんでいたぷかぷかの雰囲気は、「遅さとしての文化」を象徴していると思いました。

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 そんなつまらないことを「連絡事項」でいうな、時間がもったいない、というのが、経済至上主義です。その経済至上主義が地球環境を壊滅的に破壊し、地球温暖化をもたらしています。最近の異常気象は、地球環境が再生の限界を超えていることを実感させます。トランプ大統領は、それをフェイクだといい、日本の首相はその大統領をノーベル平和賞に推薦したといいます。恥ずかしい限りです。

 

 そんなことを考えると、連絡事項として発表した穴の開いた靴下の話とそれをおおらかに受け止めたぷかぷかの帰りの会は、人間らしい時間を取り戻すすばらしい時間だったとあらためて思うのです。

 ぷかぷかにはこんなふうに「穏やかに過ぎていく心地よい時間」があります。この時間こそが、いつも時間に追われているような私たちを救ってくれるように思うのです。だからこそ、彼らを大事にしたいし、一緒に生きていきたいと思うのです。

 

 穏やかに過ぎていく心地よい時間からは、こんな絵が生まれます。

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