10月12日(土)は地下鉄中川にある「シェアリーカフェ」で、12月8日(日)は「あざみ野駅」にある「スペースナナ」で、「無理して社会に合わせるのはやめようよ、もっと自分らしく生きようよ」セミナーをやります。
これは障がいのある人たち、その親御さん、関係者に呼びかけたものですが、障がいのない人も同じだと思います。
無理して社会に合わせようとして、登校拒否になった人、引きこもりになった人、精神を病んだ人など、まっとうな感覚を持った人たちがたくさん、社会から外れたところで自分の人生を生きています。
「社会に合わせなきゃだめ」と言いながら、合わせる社会がまっとうな社会ではない、ということです。それぞれが本当にこの社会で幸せを感じているかどうかを自分に問うてみれば、すぐにわかる話です。
障がいのある人たちは、社会的に弱い立場であるが故に、社会に合わせないとやっていけない、といわれると、従わざるを得ないのだと思います。あの聡明なツジさんですらそうでした。だからこそ、社会に合わせようとがんばってきた努力が、息子さんがぷかぷかに来てから、見当違いの努力であることに気づき、そのときの開放感は未だに忘れられないといいます。
私自身、教員をやっていた頃は、養護学校に子どもたちは社会に合わせないとやっていけないと思っていました。卒業生たちが、仕事が辛いと話しに来ても、お金もらってるんだから、辛いのは当たり前だよ、なんてひどい答えをしていました。
社会に合わせるのはおかしい、と感じたのは、ぷかぷかをはじめてからです。接客の講習会で、接客マニュアルに合わせようとしているぷかぷかさんの姿が気色悪い、と思ったときです。
惚れ込んだぷかぷかさんたちが接客マニュアルに合わせようと無理して自分を押し殺す姿が痛々しかったのです。教員やっている頃は、この姿を想像できなかったのだと思います。だから、社会に合わせることをよしとしていたのだと思います。
社会に合わせなくてもやっていける、と思ったのはぷかぷかの日々の仕事を通してです。社会に合わせないことで、たくさんのファンができました。そのファンの人たちが売り上げを作りだしています。社会に合わせないことで、区役所では行列ができるほどのお店になりました。区役所に出している福祉事業所のお店の中では、多分一番売り上げを上げています。
社会に合わせないことで、こんな張り紙をみんな楽しみながら張り出したりしています。
以前、こういう字は汚い、もっときれいな字を書かせた方がいい、というスタッフがいました。でも何年かぷかぷかで働く中で、だんだんこの字の良さがわかってきて、今はこの字の大ファンになっています。
社会に合わせない彼らのそのままが一番魅力的なのです。
そして何よりも、こういった張り紙が自由にできるぷかぷかの自由さ。
セミナーではぷかぷかの実践をたたき台に、障がいのある人たちも含め、私たちみんなが自分らしく生きられる社会を作っていくにはどうしたらいいか、といったことをみんなで考えていきたいと思っています。
★会場が狭いので、参加希望の方はメールでお申し込みください。info@pukapuka.or.jp