演劇ワークショップ、100万円以上のお金が不足するので、読売福祉文化賞にもう一度トライすることにしました。読売福祉文化賞は4年前、演劇ワークショップが受賞しています。なので、今回はお店で勝負しようと思いました。審査に通れば100万円ゲット!です。
文化賞なので、やはり文化に触れるところでの勝負です。ぷかぷかはどういう文化を生み出してきたか。
簡単に言えば「障害者はあかん」「役に立たない」「効率を落とす」「社会の邪魔」といったマイナス評価の文化に対して、それはちがう、「いっしょに生きていった方がいい」と思える文化です。
それは彼らといっしょに生きていく中で生まれました。
パン屋の前には食パンの焼き上がり時間をお知らせする看板があります。このほっこり心あたたまる看板こそ、彼らといっしょに生きていく中で生まれた心あたたまる文化です。
こういう文化の中では「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」などといって、彼らを殺してしまうような事件は絶対に起きません。津久井やまゆり園障害者殺傷事件は「障害者はあかん」「役に立たない」「効率を落とす」「社会の邪魔」といったマイナス評価の文化の果てに起こったのだと思います。そのことをきちんと見ていく必要があると思います。そして大事なことは、そういったマイナス評価の文化を越えるものをどうやって創り出していくのか、ということです。
「淡路島のたまねぎ」こんな字を見ると、ただそれだけで楽しくなります。
クッキー食べながら、心がはずんで来ます。この字にはそういうチカラがあります。これが彼らといっしょに生きることで生まれる文化です。「障害者はあかん」でも「役に立たない」でもないのです。まして「社会の邪魔」では決してないのです。
この張り紙、誰かが張ったみたいですが、見ただけで心がキュンとあたたかくなります。
この張り紙を見て「障害者はあかん」「役に立たない」「効率を落とす」「社会の邪魔」という人は、多分いません。そういうものの見方が恥ずかしくなるようなものを、この張り紙は持っています。一枚も二枚も上なのです。
彼らといっしょに生きているとこんなシャツが生まれます。
こんなすてきなシャツを見ていると、彼らといっしょに生きなきゃソン!て思います。
そして何よりも彼ら自身の魅力。ぷかぷかでは、彼らは無理して社会に合わせたりせず、そのまんまの彼らで働いています。
そのまんまの彼らの魅力に気がついたたくさんの人が
「ぷかぷかさんが好き!」
と、彼らのファンになりました。
「障害者はなんとなくいや」「怖い」「近寄りたくない」という人が多い世の中で、彼らのことが好き!というファンが現れたことは画期的なことだと思います。
社会に合わせていない、そのまんまの彼らの魅力がたくさんのファンを作り出したのです。障害者は社会に合わせないとだめ、という文化は、こんなふうにファンを作り出したでしょうか?
彼らはファンを作っていくことで、「障害者はあかん」「役に立たない」「効率を落とす」「社会の邪魔」と思っている社会を耕し、豊かにしているのです。
この豊かさ、それが彼らといっしょに生きることで生まれた文化です。