「社会に合わせなくても、やっていけるよ」をテーマにセミナーをやろうかなと思っています。
ぷかぷかは開店当初、接客の講習会をやったとき、接客マニュアル通りにやるぷかぷかさんが気色悪くて、接客マニュアルはやめました。接客マニュアルに合わせる、というのは社会のルールに合わせることです。ですから、接客マニュアルをやめたというのは、社会に合わせることをやめた、ということです。
「なんだ、このお店は接客の仕方も知らんのか」
というクレームが来るリスク99%を背負い込む中でのスタートでしたが、ふたを開けてみれば、クレームどころか、
「ぷかぷかさんが好きになりました!」
というファンが次々に現れるという想定外の展開。
要するに、社会に合わせない、そのままのぷかぷかさんの魅力に、みんなが気がついたのだと思います。
「なんだ、そのままでいいじゃん!」 という気づき。
(くわしくは『ぷかぷかな物語』をご覧下さい。ぷかぷかのホームページで販売中)
この気づきは、ぷかぷかの生み出した大事な価値観だったと思います。
障がいのある人たちは社会に合わせなければならない、そうしないと社会の中で生きていけない、と一般的には思われています。そして多くの方が社会に合わせようと大変な努力をしています。
ぷかぷかにいるツジさんのお母さんもそうでした。養護学校にいるときも、卒業して勤めた福祉事業所でも、おしゃべりはだめです、といわれ、おしゃべりをやめさせようと大変な努力をしてきました。
でも、ぷかぷかに来てから、
「別に気にしませんから、おしゃべりしてもいいですよ」
といわれ、しかも、そのおしゃべりが売り上げを生み出してる、と聞き、
「今までやってきたのはなんだったんだ。見当違いの努力だったんじゃないか」
ということに気づきます。
「なんだ、そのままでいいじゃん!」
というわけです。
しかも、そのままで、ちゃんと商売が成り立っている、ということ。
「障害者は社会に合わせなければいけない」
のではなく、
「社会に合わせなくても、やっていけるよ」
ということです。
「無理して社会に合わせなくても、ありのままのあなたでいいんだよ」
「ありのままのあなたこそ、一番魅力的」
は、ぷかぷかが作り出した大事な価値観だと思っています。
そういったことをテーマにしたセミナーをやろう、と思うのです。日時、場所など決まりましたらお知らせします。
生きることがふっと楽になるようなセミナーです。ぜひ来て下さい。