つるみに「ぷかぷか」を作っちゃおう、 のFacebook。初めてぷかぷかに来たときの印象をこんなふうに書いています。
初めてぷかぷかにお邪魔したときはそれまで見た福祉事業所と大違いでびっくりしました。そこで働く人たちがみんなが生き生きと働き、やたら楽しそう!ごはん処に入ると「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」と言われました。びっくりしながらも友人のおうちにお邪魔したような嬉しい気持ちになりました。席に着くとお料理を運びながらもいろいろ声をかけてくれます。スマホを貸してと言われ渡すとあっという間にFacebookでつながってくれたテラちゃん。テラちゃんには、たくさんのお友達を紹介してもらいました。テラちゃんと出会わなければ決してつながることのできなかった人たちとお友達になることができました。これはもう人生観がひっくり返るくらいの衝撃的な出来事でした。
障がいを持つ人たちとこんなに近い距離でお付き合いできる事業所を私は他には知りません。
普通だとこの間にスタッフが割り込み、障がいのある人たちとお客さんのおつきあいはなかなかむつかしいそうです。
こんなにいい顔しておつきあいできる関係を、どうして自由にやらせないのかと思います。こんなすてきな、楽しい人たちがいっぱいいるのに、自由におつきあいさせない、なんてもったいない話です。
私は養護学校の教員をやっているときに、彼らに惚れ込み、町の人たちにステキな彼らに出会ってほしいと思って、町の中に彼らの働くお店を開きました。
たくさんの人たちが彼らに出会い、たくさんの人たちが彼らのファンになりました。
「障害者はなんとなくいや」「近寄りたくない」「怖い」と思っている人たちの多い世の中で、彼らのことが好き!という人が現れた、というのは考えてみればすごいことです。「共生社会を作ろう」とか「ともに生きる社会を作ろう」なんてひとことも言ってないのに、彼らのファンがどんどんできたのです。ファンができたヒミツはどこにあったか。
「接客を彼らに任せた」
そこに、ファンができたヒミツがあります。ただそれだけで、彼らのことが好き!というファンがどんどん増えてきたのです。
「敬語が使えない人は接客はだめ!」という福祉事業所があるそうです。ぷかぷかさんは敬語なんて使いません。敬語なんてよく知らない、という人もいます。でもちゃんとお客さんとおつきあいしています。お互い笑顔でお話しし、楽しい時間を過ごしています。
彼らとの楽しい時間は、お客さんの心を開き、豊かな気持ちにさせます。障がいのある人たちが、社会を豊かにしているのです。
「敬語が使えない人は接客はだめ!」という福祉事業所の「支援」は、お客さんとのこんなすてきな関係をつぶしてしまうのです。「支援」が、お客さんが豊かな気持ちになれる、すばらしいチャンスをつぶしているのです。もったいない話だと思います。
彼らに任せた方が、社会はうまく回る。上の写真見ながらつくづく思います。
「支援」をしない方が、社会はうまく回るなんて、なんとも皮肉な話です。