浅川素子さんが『ロはロボットのロ』の感想書いてくれました。
「テトの冒険が、ぷかぷかでぷかぷかさんたちが街を耕して来た歴史と重なって見えた」
という浅川さんの気づきはすごいなぁ、と感心しました。
「ロボットに感情があるはずがない」という思い込みと、「障がいのある人たちはこんなことできるはずがない」という思い込みは、重なるところがあって、人を不自由にし、いろんな可能性をつぶしてしまいます。
『Secret of Pukapuka』の映画の中で、ツジさんのお母さんが、自分が思い込んでいたことがぷかぷかに来て全部ひっくり返ってしまった、というようなことをおっしゃっています。たとえば自閉症は対人関係が苦手なので、接客なんていちばん向かないと思っていましたが、息子がその接客をやり、売り上げを伸ばしているのを聞き、自分の思い込みに気がつきました、と。
障害者は社会に合わせないと生きていけない、なんていうのも、ひどい思い込みですね。社会に合わせないぷかぷかさんたちが、ファンを増やし、売り上げを伸ばしているのですから。中には寝たままでファンを増やし、売り上げを産みだしている人もいます。それを見て、これは「産業革命以来の価値の大転換」という人も現れました。
「障害者はあれができないこれができない」と思い込んでいる人がものすごく多いこの社会。そんな中で、ぷかぷかのファンの一人が、自分の会社のSDGsレポートの表紙にぷかぷかさんの絵を使い(デザインしたのはぷかぷかのスタッフ)、18日になんとニューヨークで発表するそうです。ね、あれができないこれができない、とみんなが思い込んでいる、そのすぐそばで、ぷかぷかさんはニューヨークまで行っちゃうのです。
テトがココを思う気持ちに、自分の思い込みが、可能性をつぶしていたことにドリトル博士は気がつきます。
思い込みが可能性をつぶしている。
『ロはロボットのロ』は、すごいメッセージを発しているんだとあらためて気づきました。浅川さん、ありがとう!