ぷかぷか日記

重度障害の当事者を国会に送り込む

 相模原障害者殺傷事件が起こったとき、安倍総理はなんのメッセージも発信しませんでした。一国の首相としてとても恥ずかしいことです。あれだけの事件が起こりながら、何を考えているのかと思いました。彼の人間性がよく出ていると思いました。多分、ふだん障がいのある人たちのことなど全く考えていないから、こういうときに語るべき言葉がないのだと思います。

 野党の議員についても、事件について心に響くようなメッセージを出した人はいませんでした。一般的な、ありきたりのメッセージは見かけたことはありますが、気持ちのこもった本気のメッセージ、持続するメッセージは見たことがありません。

 相模原障害者殺傷事件から見える社会を変えていこう、という国会議員が一人もいないのは、寂しい限りです。事件を自分事として考えられないのでしょう。

 結局はいつも書いていることですが、障がいのある人たちとのおつきあいがないことが一番の原因だと思います。

 そんな中で、国会に重度の障がいのある人たちを二人も送り込もうという政党ができました。山本太郎がたった一人で立ち上げた「れいわ新撰組」です。

 その一人ふなごやすひこさんは

 「障害者だから気づけることがある」

が「強み」だそうです。

 障がいのある人たちの、この社会における生きにくさは当事者が一番よくわかります。それを自分の「強み」にしようというのですから、心強い限りです。

「もし私が当選したなら、私にかかわる人たち、つまり議員たちが、私と議会で上手に接していくことや、同じように発言するための工夫をする姿を、人々が見れば、街場での人々の障害者への接し方も変化が生じる気がします」

 

 重度の障害当事者を国会に送り込むというのは、障がいのある人たちの生きにくい社会を本気で変えていく、ということです。そのことにすごく共感します。

 

 れいわ新撰組は、この重度の障がいのある人二人を比例区の1位、2位に置き、山本太郎は3位においています。重度障害者二人が当選しないと山本太郎は当選しないのです。山本太郎の姿勢がよく見えます。

 

 街頭演説の言葉がすばらしい

「山本太郎率いる、れいわ新選組。どんな社会をつくりたいのかってことですよ。
簡単に言うと、死にたくなるような社会、やめようって話なんですね。
自分が生きてていいって思える社会、つくりましょうよ。
自分が存在しててもいいって思えるような社会、つくりましょうよ。
それが本当は、政治の仕事じゃないですか?」

 

  雨宮処凛さんが書いています。

maga9.jp

 

れいわ新選組

https://www.reiwa-shinsengumi.com

 

 NPO法人ぷかぷかは、その設立目的に、障がいのある人たちの社会的生きにくさを少しでもなくす、ということをあげています。社会に対し、ものを言い続けます。

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