ぷかぷか日記

一緒に生きることで生まれた新しい価値を、たくさんの人たちと共有したい

 8月3日(土)の上映会のチラシができました。

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  わんどの若いスタッフに作ってもらったのですが、すごく楽しいチラシです。ぷかぷかさんたち(障がいのある人たち)と一緒に生きると生まれる楽しい世界がストレートに伝わってきます。

 8月3日(土)の上映会は、相模原障害者殺傷事件を超える手がかりをつかもう、という上映会です。

 事件を超える、というのは犯人の言った「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」という障がいのある人たちに対する否定的な見方と、それを支えてしまう社会の雰囲気をどう超えていくのか、ということです。障がいのある人たちとおつきあいがなければ、手のかかる人たち、社会の負担になるような人たちは、やっぱりいない方がいいか、ということになりがちです。

 そういった社会の中で私たちはどんなメッセージを出していったらいいのか、ということです。ぷかぷかは「障がいのある人たちはいた方がいい」「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」「その方がトク!」「障がいのある人たちはまわりの人たちを幸せな気持ちにする」というメッセージをホームページ、Facebook、ぷかぷかしんぶんなどで日々発信し続けています。何よりもそんな風に思える事実を作り続けています。

 そこから生まれた新しい価値を、たくさんの人たちと共有したい。それが今回の上映会の目的です。

 

 上映する作品は、ぷかぷかさんたちと一緒に生きることで、何を生み出したのかが見える記録映像です。

 午前の部(10時〜12時半)で上映するのは『ぷかぷかさんカナダをゆく』(50分)と『Secret of Pukapuka』(27分)です。

 『ぷかぷかさんカナダをゆく』は一昨年の秋、カナダのバンクーバーで開かれた「世界自閉症フェスティバル」に参加したぷかぷかさんたち4人の記録映画です。ぷかぷかがついに世界に飛び出し、「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」というメッセージを世界に向けて発信したのです。『Secret of Pukapuka』の上映がそれです。

 世界はどう反応したのか、『ぷかぷかさんカナダをゆく』をぜひご覧ください。

 ただ、この映画はどこまでもぷかぷかさんたちのカナダ珍道中です。全く予定通りに進まなかったハラハラドキドキの旅の記録です。ここがすごくおもしろい!

 エンディング、ぷかぷかさんがいることの幸せ感が、わぁ〜っと押し寄せてきます。タカサキは試写会で涙ぼろぼろでした。「障害者はいない方がいい」ではなく「絶対にいた方がいい」のです。

 映画のあとは映画の編集をした信田さん、カナダに行ったぷかぷかさん、親御さん、それに高崎のトークセッションをやります。どんなお話が飛び出すか、どうかお楽しみに。

 

 午後の部(13時半〜16時半)で上映するのは『第5期演劇ワークショップの記録映画ーほら熊学校を卒業した三人・ぷかぷか版』(60分)、『青葉区役所人権研修会の記録ーぷかぷかさんとすごろくワークショップ』(17分)、『ぷかぷかさんがいる町』(9分)。

 『第5期演劇ワークショップの記録映画ーほら熊学校を卒業した三人・ぷかぷか版』は、ぷかぷかさんと地域の人たちが一緒になって芝居作りをし、最後にみどりアートパークホールの舞台で発表するまでの6ヶ月の記録です。ぷかぷかさんと一緒に生き、彼らとクリエイティブな関係を作ると、何が生まれるかが端的に見えます。彼らと一緒に生きる理由がストレートに伝わってきます。

 『青葉区役所人権研修会の記録ーぷかぷかさんとすごろくワークショップ』はわずか30分くらいで区役所の職員とぷかぷかさんたちとのいい関係を作ってしまいました。人権問題の当事者といい関係を作り、彼らとしっかり向き合うこと、それが本当の人権研修会だろうと思います。 

 『ともに生きる社会を作ろう』とか『共生社会を作ろう』などといつまでも抽象的な言葉をもてあそぶのではなく、こうやって彼らと一緒に生きて、そこから具体的な何か、新しい価値を作り出すべきだと思います。何かにつけ、その言葉を口にする人たちの本気度が問われていると思います。

 『ぷかぷかさんがいる町』は相模原障害者殺傷事件に深い憤りを覚えた上智大の学生さん(映像を勉強中)が、ぷかぷかに何度も通い、映像を撮り、自分の思いを映像で表現したものです。ほっこりあたたかな気持ちの中で、「ぷかぷかさんがいる町はいいよね」って思える作品です。 

 映画のあとは桜美林大学の学生さんたちに何人か登場してもらい、ぷかぷかさんたちとの出会いの話をしてもらいます。ぷかぷかさんと一緒に演劇ワークショップ、すごろくワークショップをやり、その体験を詩にまとめるワークショップをやり、その詩を元にぷかぷかさんたちが絵巻物を描き、最後に一緒に絵巻物の仕上げをしました。

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その体験を語ってもらいます。相模原障害者殺傷事件について突っ込んだ論説を書き続けてこられた神奈川新聞の成田記者にコーディネーターとして入ってもらい、学生さんたちの話が相模原障害者殺傷事件を超えるためにどのように位置づけられるのか、といった話をしてもらいます。

 

 映像の中で見えるように、ぷかぷかは事件を超える社会をすでに実現しています。あとはこれをもっともっと社会の中に広げていくことだと思います。事件を超える社会を作るのは、それほどむつかしいことではありません。

「彼らと一緒に生きていきたい!」「その方がトク!」

って思う。ただそれだけです。それだけで、あの映像から見える社会が実現できるのです。

 そのためには彼らといい出会いをすることです。上映会のあと、ロビーでぷかぷかさんとの握手会をやります。

「あっ、ぷかぷかさんの手、あったかい!」

っていう、素敵な出会いがあるかも知れません。スマホ持ってる人は、ぜひテラちゃんに持たせてください。すぐにFacebookの友達になれます。

 

 今回の上映会には、相模原障害者殺傷事件について全く関心のない方にこそ来てほしいと思っていますので、入場料は思い切って無料にします。事件に関心のある方は、まわりで、「私には関係ない」と思っている人たちにぜひ声をかけてください。

 映像の制作費、ホールの会場費などは実際にお金がかかりますので、会場でカンパをいただけるとすごくうれしいです。でないと、ぷかぷかがつぶれます。ぜひご協力ください。

 当日来られないけど、企画には賛同するのでカンパだけしたいという方はぜひ下記口座へお願いします。

 

●郵便振替口座 口座記号 00260-4  口座番号 97844

        加入者名 NPO法人ぷかぷか

●ゆうちょ銀行 NPO法人ぷかぷか 記号:10230  番号:19645501 

●横浜銀行 NPO法人ぷかぷか 理事長高崎明  

      支店名 中山   口座番号 1866298

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