「 福祉にファンができるヒミツ」と題したセミナー、「とてつもないすばらしさを再認識」とか「とても刺激的なセミナーでした」といった言葉をいただきました。
会議室のすぐ外では
魔女系アーティスト宮原さんが、「最近イノベーションだのなんだのとやたら騒いでいるけれど、ぷかぷかさんと出会ってみれば、〈ケッ!〉っていう感じです」といったのがすごく印象に残りました。なんとなくその感覚はわかるのですが、一応本人に聞いてみました。で返ってきたのがこれ。メッセンジャーでのやりとりをそのまま載せます。
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(宮原)「ケッ!という感じ」の説明しますね。
私は広告代理店のクリエイターだったので、新商品、新機能、新成分、新発想… にまみれて働いてきたわけです。正直、全然新しい感じがしない「画期的な新商品」をたくさん世の中に送り出してきました。
そんな業界で10年ちょっと前から、「デザイン思考でイノベーションを起こす」っていうブームが起きて、「破壊と創造」とかね、
https://www.buildinsider.net/enterprise/designthinking/02
もちろん、新しい考え方を生み出すためには破壊が必要なんですけど、
そういう掛け声の下に生まれたもの、もてはやされていたものが、小さな違いに過ぎないというか、個人的にはちっとも新しく見えなかったんです。
昨日、ぷかぷかさんは自由、 ぷかぷかさんと一緒にいると自由になれるっていう話をしていたときに、
あー、働かないで愛されてるセノーさん、働かないことが(ブランド)価値を生み出す、って、産業革命以来の価値の大転換だなあ、デザイン思考とか、ハッカソンとか、イノベーション思考という名の下でうまれたどんな発想より破壊力がある! って思ったんです。
猫も杓子もハッカソン。新しいアイデアをみんなで生み出すための手法なんです。でも、新しい視点、っていう意味では、ぷかぷかさんにはるか及ばないと思いますよ。
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(高崎)この人も寝たまま新しい価値を生み出しています。
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(宮原)そうそう!
何かすることが人の価値だっけ?そうじゃなかったよね!赤ちゃんでうまれた時、泣いても笑っても、いきてるだけで宝だったよね。
っていうことを気づかせてもらう気がします。
これは個人的な意見ですけど…
何が出来るからこの人はこういう価値がある、って考えるのって、人間が道具になりさがってますよね
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(高崎)養護学校に勤めて一番最初に受け持った子どもたちはみんな重度の子どもたちで、おしゃべりも着替えもトイレの始末もできない人たちでした。でも、その人たちに、ただ一緒にいるだけで心あたたまる人がいる、ってことを教わりました。
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(宮原)この人が大切、っていう気持ちって、何をしてくれるから、っていうことじゃないんじゃないか。
子どもについて言えば、勉強やスポーツができるからお前は大切だけど、お前はできないからいらない、っていうものじゃないですよね
誰かに対して、その人の存在そのものが大切って思う気持ちを
ぷかぷかさんは思い出させてくれると思います
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(高崎)すばらしい!だから「支援」なんてやっちゃだめなんだと思いますね。「支援」というのは、彼らのそのままはだめっていうことですから。社会に合わせたいびつな彼らより、彼らのそのままが一番魅力的だと思いますね。だからそのままの彼らにファンがつく。彼らのそのままがいい、と思うかどうか、私たちの価値観が問われています。
昨日のデザートのお菓子に貼ってあった紙、こういうの、心がきゅ〜んとなってしまいます。
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(宮原)この温かさ、愛おしさ、ですよね
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宮原さんはアーティストだけに、「ケッ!」ていう感覚が鋭いですね。
ぷかぷかさんと一緒に生きていくと、みんなが豊かになる、ということを、「ケッ!」ていう感覚から見事に語ってくれたように思います。
これこそが新しい福祉、つまりぷかぷかさんと一緒に生きていくことで生まれる新しい価値の創造なんだと思います。