昨日の神奈川新聞、成田記者のデスクノート、短いですが光っています。
スペースが小さいので、問題の入り口に立ったところで終わってしまっているのが、なんとも残念です。ただいつも成田さんが書いてくれるのを待つのではなく、私たち一人一人がこの入り口に立ち、何をするのかを具体的に考え、実践することが必要なんだと思います。「社会の側こそ問われている」のですから。
ぷかぷかは「引きこもり」といわれている人たちとのつながりはありませんが、障がいのある人たち(主として知的障がいの人たち)とのつながりの中で、様々なことを実践してきました。
たとえばやまゆり園事件で犯人が言った「障害者はいない方がいい」とか「障害者は不幸しか生まない」といった言葉に対して、「それは違う」というだけでなく、「障害者はいた方がいい」「障害者は周りの人たちをほっこり幸せな気持ちにする」事実を作ってきました。そこからたくさんのぷかぷかのファンが生まれました。たくさんのファンが生まれたことは、地域社会がそんな風に変わってきたことを示します。
たとえばこのTシャツとかバッグ。
こんなすてきなものを作り出す人たちとは、やっぱり一緒に生きていった方がトク!なのです。一緒に生きないとソン!です。
障がいのある人たちがぷかぷかで働いていること、そのことに価値がある、ということを日々のFacebookやブログで発信し続けてきました。生産性のない人も社会に必要、ということも。
成田さんのいう「社会の側こそ問われている」の言葉は、まさに私たちが当事者とのつながりの中でどれくらい「新しい価値」といえるものを作り出すのか、を問うているのだと思います。ぷかぷかは、障がいのある人がお店にいることで「ぷかぷからしさ」「ぷかぷかの空気感」を作ってきました。この「ぷかぷからしさ」「ぷかぷかの空気感」こそが、ぷかぷかが作り出した「新しい価値」です。社会の中に圧倒的に多い「障害者はマイナスの価値」に対する「新しい価値」の提案です。
『ぷかぷかな物語』は、成田さんの問いに対するぷかぷかの答えであり、ぷかぷかが作り出した「新しい価値」がどういったものかを書いたものです。ぜひ読んでみてください。
6月27日のセミナーでも、この「社会の側が問われている」という問いにぷかぷかはどう答えてきたかの話をします。福祉はそういう問いにこそ答えることが、社会の中での存在理由だと思います。
セミナーの参加申し込みはpeatixでするようになっていますが、ぷかぷか問い合わせ窓口info@pukapuka.or.jpに「6月27日セミナー申し込み」と書いてメールを送ってもらっても結構です。参加費1,000円は会場でお支払いください。おまけで『pukapukaな時間』がもらえますので、すごくトク!です。ぷかぷかさんといっしょに生きるとこんなにも豊かな時間が生まれる、ということをビジュアルに表現した冊子です。