ぷかぷか日記

学生さんといっしょに絵巻物を作ります。

 桜美林大学グローバルコミュニケーション学群でおこなわれる「共生教育」の授業で4コマ、ぷかぷかさんといっしょに授業をやることになりました。ぷかぷかさんと桜美林の学生さんの協働作業で絵巻物の製作に挑戦します。

 学生さんは全員ぷかぷかさんとおつきあいするのは初めてなので、事前授業で映画『Secret of Pukapuka』を見てもらい、ぷかぷかが何をやっているかを知ってもらいます。もう一つは先日神奈川新聞が報道した都筑区における障がいのある人たちのためのグループホーム建設反対運動を取り上げてもらいます。もし自分の家の隣に障がいのある人たちのグループホーム建設計画が持ち上がったとき、自分はどうするかを考えてもらいます。

 学生さんの中には海外からの留学生の方が何人かいらっしゃるようなので、海外における障がいのある人たちの状況も見えてくるのではないかと思います。

 授業のおおよその予定は次の通り。実際の進行具合で変わることもあります。

 

 授業の一コマ目。6月10日(月)はぷかぷかさんと学生さんの簡単な演劇ワークショップです。1時間40分の授業で、簡単な芝居を作ります。よくある「交流」とかではなく、芝居作りを通してぷかぷかさんに出会います。東洋英和女学院大学でやったときは学生さんたちがぷかぷかさんたちの自由さに驚き、

「こんなに素直に生きてていいんだ」

と自分の生き方を振り返るような感想を書きました。そんな出会いが桜美林でもあればいいなと思っています。

f:id:pukapuka-pan:20190531123749j:plain

f:id:pukapuka-pan:20190531124422j:plain

f:id:pukapuka-pan:20190531124427j:plain
 

 二コマ目は6月17日(月)。ここでは学生さんたちがワークショップをふり返り、そのときの印象を4〜5行くらいの詩にまとめます。ぷかぷかさんに出会う前の自分、出会ったときの自分、そして今の自分、という感じで詩にまとめます。5人くらいのグループの中で詩の発表。詩を一行ずつばらします。ばらばらになった言葉を、なんとなくはじめに来る言葉、物語が始まる言葉、終わりの方に来る言葉などに分け、グループとしての詩にまとめます。まとめた詩を発表。朗読します。人に向かって「朗読する」というところが大事です。自分の思いを言葉にのせて、相手に届けるのです。

f:id:pukapuka-pan:20190531123826j:plainf:id:pukapuka-pan:20190531123856j:plain

 

 

 その詩をぷかぷかさんたちが1週間かけて何枚かの絵にします。できあがった詩を見ての判断になりますが、4〜5枚の絵にできれば、と思っています。絵巻物のベースができます。

 

 三コマ目は6月24日(月)。ぷかぷかさんたちの描いた絵巻物の印象を学生さんたちで話し合います。どういう物語がこの絵巻物にはあるのか、自分たちの書いた詩がうまく絵に反映されているかどうか、そのあたりを話し合います。必要なら学生さんたちが絵に短い言葉を添えます。絵のブラッシュアップです。絵巻物から見えてくる物語をグループで発表。

 

 四コマ目は7月1日(月)。できあがった絵巻物を語るような簡単な芝居をぷかぷかさんと学生さんで作り、発表。

 

 以上がラフな計画案です。一コマ目と二コマ目は創英大学、東洋英和女学院大学でやっているので、多分予定通りいけると思います。

 二コマ目と三コマ目の間でぷかぷかさんたちが詩を元にした絵巻物のベースを作ります。ここも本当は学生さんといっしょにあーだこーだ言いながら絵を描いていくのがいいのですが、ぷかぷかと桜美林大学は電車、バスを乗り継いで1時間以上かかります。そういう問題があって、やむなくぷかぷかさんだけで絵を描きます。

 三コマ目はぷかぷかさんも入れて絵巻物のブラッシュアップをした方がいいと思うのですが、ここは学生さんに絵巻物を見ながら、自分たちの体験したこと、つまりはぷかぷかさんとの出会いを丁寧に振り返る時間にしたいと思っています。そのふり返りを簡単な芝居にして発表します。ただ言葉で発表するよりも、体験そのものが深まります。

 そうして四コマ目でぷかぷかさんたちも入れて、みんなで絵巻物の発表をします。絵巻物から人が飛び出してきたような感じで、簡単な芝居をみんなで作り、絵巻物の前で発表します。

 ぷかぷかさんと学生さんの出会いの物語が、絵巻物になり、簡単な芝居になります。

 いっしょに生きることで、また、今までにない新しい価値が生まれます。いっしょに生きることの意味が、また広がります。

最近の日記
カテゴリ
タグ
月別アーカイブ