なんとタカサキは今日70歳になりました。
ヨコハマアートサイトのヒアリングの時、代表の小川さんが
「え?70歳ですか、もうおじいさんじゃないですか。」
と、びっくりしていましたが、私もびっくりしています。
おじいさんという自覚がない、というか、やりたいことが多すぎて、とてもおじいさんののんびりした雰囲気にはなりません。
毎朝、乾布摩擦、たわしマッサージから始まって、腕立て伏せ30回、腹筋30回、スクワット30回、もも上げ30回、太極拳のシュワイソー100回やったあと、マンションの10階までの階段登りをこなします。
このあと、天気のいい日はランドナーと呼ばれるドロップハンドルのサイクリング車で通勤。アップダウンが多いので、結構大変ですが、自転車は気持ちがいいです。
というわけで健康です。健康でないと「ぷかぷか」は立ち上げられませんでした。たまたま今日、日本財団の山田泰久さんが『ぷかぷかな物語』を読んだ感想をFacebookにあげていましたが、その中で
「本の前半で綴られている、ぷかぷか創業秘話が実にすごい。よく福祉施設として立ち上がることが出来たなあ~というのが正直な感想です。」
と語っていましたが、私自身読み返しても、よくやったよなぁ、とびっくりするほどです。
ぷかぷかを始める前、福祉事業の大先輩おむすび長屋の田中さんに
「60歳で新規事業を立ち上げるなんて無理無理。絶対やめた方がいい」
といわれていました。事実、にっちもさっちもいかない中で、田中さんの言ったとおりだよなぁ、としみじみ思いました。思いながらも、とにかく前に進むしかない、本当に厳しい状況でした。
人生60歳にして、本当に鍛えられましたね。大変でしたが、本当にいい経験したと思っています。
あの頃の頑張りがきいて、ぷかぷかもどうにか軌道に乗り、最近は少しのんびりできるようになりました。のんびりしすぎてぼけないようにしないと、と思っています。
ぷかぷかの活動も『ぷかぷかな物語』という本にまとめることができました。ぷかぷかさんのおかげで生まれた物語です。先ほど紹介した日本財団の山田泰久さんはNPOを支援するセミナーの企画、運営をやっている方ですが、その経験豊かな山田さんの目で見ても、『ぷかぷかな物語』から見えるぷかぷかの活動は、もう予想外もいいとこで、びっくりするほどのものだったようです。
「高崎さんには、なんどかCANAPNのセミナーにも足を運んでいただき、その活動はFacebookやブログ等を通じて拝見しておりましたが、その何十倍も何百倍もある奥行きの活動と実践を知ることができました。」
「NPO法人ぷかぷかは、いわゆる福祉施設を運営していますが、予想以上の活動でした。」
「働くということを通じてノーマライゼーションを実現するだけではく、アートや演劇も含めての取り組みが実に面白いなあと思いました。」
この山田さんとはCANPANセミナーで
「ともに生きる社会を本気で作る戦略をみんなで練る」
と題したトークセッションをやろうかと相談しています。山田さんの私に対するスルドイ突っ込みの中で、遠い未来にある「ともに生きる社会」を漠然と語るのではなく、今、すぐそばに作るための戦略を参加者といっしょに考えるようなカゲキなセミナーです。日時などが決まりましたらまたお知らせします。
というわけで、70歳を迎えて、まだまだやりたいことがあってわくわくしています。
40歳になったときは「人生40周年記念イベント」と称して、自転車担いでパキスタンのインダス川の源流地帯を走ってきました。はるか下の方をインダス川がごうごうと流れ、目もくらむような崖っぷちの道で、しかもすさまじいアップダウンが続いて、本当に厳しい旅でした。からからに乾いた世界で、パンクすると水がないので、チューブにつばをつけて穴を探したりしました。ローカルバス(ハイエースを改造したようなおんぼろバス)を乗り継いで旅したかみさんとは、出発2日目ではぐれてしまい、携帯のない時代、探し出すのに1週間くらいかかりました。中国の国境近く、氷河の迫る山小屋で熱出して寝込んでいるのを見つけ、村でジープを借りて病院のある村までおろしたりしましたが、いやぁ、楽しい旅でしたね。
「70周年記念イベント」は何しようかと思案中。70歳らしいばかばかしいことにチャレンジしたいと思っています。イベント内容が決まりましたら、またお知らせします。
と、ここまで書いたところで、今、午前2時。そろそろ寝ます。気が向いたら続き書きます。