ぷかぷかは一応障がいのある人たちのための就労支援の場です。でも、ぷかぷかを9年やってきて、気がついたのは、ぷかぷかは単なる就労支援の場ではなく、ぷかぷかさんがいることで、誰にとってもホッと一息つける大切な場になっている、ということです。
ぷかぷかに来るとみんなホッとするといいます。心が安らぐといいます。自由を思い出すといいます。
かつてのおおらかさが社会になくなり、なんとなく息苦しさを感じる世の中になっています。そんなことを感じる人たちにとって、ぷかぷかはとても居心地のいい場所になっているようです。ぷかぷかのファンがどんどん増えてきました。
なんとなくいやだとか、近づきたくないと思われている障がいのある人たちの働く場が、気がつくと、地域の人にとってもホッと一息つき、自分を取り戻すような場になっていたのです。
彼らが自由であるとき、そして彼らにとって居心地のいい場所であるとき、彼らのいる場所は、誰にとっても自由を感じ、居心地のいい場所になるのだと思います。
第4期のワークショップの少し前、オペラシアターこんにゃく座のCD『世界は劇場』の中の「あの広場の歌」を聞いたとき、
「これって、ぷかぷかの歌じゃん!」
て思いました。
昔広場に一本の柱を立てました。
「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がトク!」
という柱です。それに共感する人たちが少しずつ、少しずつ集まってきました。
歌がうまれ、人は踊り出し、さまざまな物語が始まったのです。
ピアニストのあみちゃんに第4期のワークショップのテーマソングにできないか、相談しました。すぐにOKの返事が来ました。みんなが歌いやすいように、少しゆっくり歌えるようにやってくれました。
♪ いまはいつだろう いつもの朝
ここはどこだろう いつも場所
いまはいつだろう いつもの夜
ここはどこだろう いつもの場所
でもどこかちがう
ここはどこかに似ている
おとなもこどもも 犬も鳥たちも
虫たちも集まる あの広場みたい
耳をすませば見えてくる
目をみはれば聞こえてくる
少しずつ 少しずつ
歌が生まれ 人は踊り出し
物語がはじまる あの広場がここに
昔 広場に一本の柱
ここに立てよう 目には見えない柱を
昔 広場に一本の柱
ここではじまったぷかぷか いまここで ♪
表現の市場でぷかぷかさんたちがこれを歌ったとき、涙が出ました、というお客さんがいました。
明日の朝、10時半頃、みんなでこの歌を歌います。ぜひ聞きに来てください。