昨日夕方コメダ珈琲店で珈琲すすりながら『ぷかぷかな物語』の最後に入れる著者プロフィールを書きました。で、すぐ編集者に送ったのですが、「長い!」と一蹴され没に。でもせっかく書いたので、捨てるのももったいないと思い、ここに載せます。
養護学校で働いているとき、あれができないこれができないとできないことだらけの障がいのある子どもたちに惚れ込んでしまった。ここからが全く想定外のおもしろ人生。毎日がはちゃめちゃに楽しくなりましたね。それまで、毎日が楽しい!なんて人生はなかったですから。
こんなに楽しい毎日を過ごしながらお金がもらえるなんて、こんなに幸せな商売はない、としみじみ彼らに感謝。定年後もこの人たちといっしょに生きなきゃソン!と退職金はたいてぷかぷかを立ち上げた。惚れた女に大金つぎ込んだ気分。
福祉事業所をやる気はさらさらなく、どこまでもいっしょに生きる場であり、一緒に働く場。彼らを支援するのではなく、彼らに支援されるぷかぷかは、彼らがいないとおもしろくも何ともないただのパン屋であり弁当屋。彼らがいるからとんでもなくおもしろい物語が次々に始まり、その物語をひたすら書き起こす。その数約1,500本。
お店だけでは物足りなくて、パン教室やったり、演劇ワークショップを始めたり、大好きなオペラシアターこんにゃく座の1ステージ80万円もするオペラを地域の子どもたちにプレゼントするというとんでもない企画を立ち上げたり。何でパン屋が芝居するの?なんでオペラをプレゼントするの?とわからないことだらけだが、ま、そんな変なお店が町にはあった方が楽しい、と全く気にしないめちゃくちゃ男です。