昨年12月におこなった青葉区役所での人権研修会の映像がまとまりました。人権研修会は人権について研修するのですが、人権についての抽象的な話よりも、人権問題の当事者、つまり障がいのある人たちと直接ふれあうのがいい、と「すごろくワークショップ」をやりました。
人権研修会、という堅い名前の研修会で、みんなでサイコロを振って、楽しいすごろくゲームをやるのです。あちこちで笑い声や歓声が上がります。歌を歌いながら手を繋いでぐるぐる回っている人たちもいます。輪になって飛び上がりながら足のじゃんけんをしているグループもあります。必死になって腕相撲をしている人たちもいます。みんな楽しそうです。みんなすてきな笑顔です。
「え?これが人権研修会?」と思う方がいるかもしれません。
でもね、この雰囲気の中で「彼らって、すごく楽しい!」ということがだんだん見えてくるのです。「彼らとはおつきあいした方が、ひょっとしたらトクかも」といったことも。ここまで思う人が出てくれば、人権研修会は大成功です。
従来の堅い人権研修会の中で「彼らって、すごく楽しい!」とか、「彼らとはおつきあいした方が、ひょっとしたらトクかも」なんて思う人がいましたか?彼らって、障がいのある人たちのことです。人権問題の当事者です。知識として当事者のことを知るのではなく、当事者と直接ふれあい、当事者へ思いを寄せることこそ人権研修の一番大事なところではないかと思います。障害者としてではなく、一人の人として出会う、そういう機会をすごろくワークショップは作ってくれます。
障がいのある人たちは、同じ社会に暮らしながら、なかなかおつきあいする機会、出会う機会がありません。おつきあいがない、出会わない、知らない、ところから偏見、思い込みが生まれ、彼らを社会から排除してしまいます。そういったことを考えると、短い時間でそんな風に思える人が出てくるなら、これはすばらしいツールです。
共生社会作ろうとか、共に生きる社会作ろう、なんてカッコいいこといわなくても、彼らといっしょに生きる社会が、フツーにおつきあいできる社会が、すごろくワークショップをわいわい楽しくやりながら自然にできあがってくるのです。
なんとなく構えたような特別なおつきあいではなく、お互いが自然に笑いあえるような、ふだんの暮らしの中のフツーのおつきあいです。何かやってあげるとか支援するとかではなく、 このフツーのおつきあい(フラットな関係)こそが、お互いを豊かにします。
すごろくワークショップの人権研修会は、お互いが豊かになる社会のはじめの一歩なのです。
区役所、市役所の人権研修会、障害者雇用を考える企業の研修、大学の授業、小学校、中学校、高校の職員研修などで、ぜひお使いください。「すごろくワークショップ」「映画『Secret of Pukapuka』の上映」「高崎とのトークセッション」の組み合わせがいいと思います。
詳しくはぷかぷかまでお問い合わせください。
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