「うちのぷかぷかさん」がぷかぷかに遊びに来ました。浅川そら君とたから君です。
ぷかぷかには障がいのある方たちがたくさん見学に来ます。たいていは保護者の方、区役所のケースワーカーさん、施設の職員の方と一緒で、それなりによそ行きの雰囲気で見学します。みんなお行儀がいいのです。
そら君、たから君はいつものそら君、たから君だったようです(ようです、と書くのは、残念なことに私は体調を崩し、その日は休んでいたからです)。別にお行儀が悪い、というわけではなく、ふだんから自由に生きているんだろうなぁ、と思えるような振る舞いだったようですね。
わんどはごちゃっとしていて宝物の山みたいなところですから、二人とも大喜びで宝物探しをやったようです。普通なら、「あ、そこはさわらないで」とか、いろいろ注意したりするのですが、ぷかぷかはそういうことを一切しません。特にそう決めたわけでもなく、なんとなく、ま、楽しんでもらえばいいか、ぐらいの気持ちで見ています。
大事なものがないわけではありません。商品製作途中のもの、演劇ワークショップで使う小道具、大道具など、大事なものはいっぱいあります。みんな壊れたら困るものばかりです。それでも「あ、そこはさわらないで」みたいなことはいいません。
違ったのはそれを安心して見ていられる
私だけだったかもしれません。
とお母さんが書いていますが、ふだんは安心して見ていられない場面がいっぱいあるのだろうな、と思います。安心して見ていられない、というのは、彼らの自由な振る舞いを認めない社会がある、ということです。そこは多分、私たち自身も不自由な社会です。だからぷかぷかに来ると
「ホッとする」
とみんないいます。
本当は、
「どうしてぷかぷかに来るとホッとするんだろうね」
と、自分に問い、その問いを抱えながら社会を見ていくことが必要なんだろうと思います。何が問題なんだろう、どうしたらいいんだろう、と考える。ここがすごく大事だと思います。
「ぷかぷか、よかったね」
で終わらせないことが大事です。
「どうしてぷかぷかに来るとホッとするんだろうね」
の問いは、新しい一歩になります。新しい物語の始まりになります。