ぷかぷかさんからこんなメールが来ました。
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日曜日に少し嫌なことがありましたのでどうか聞いてください。
私はてんかんを持っているので、定期的にお薬を取りに脳外科クリニックに
電車を使って通っています。
いつものように、電車に乗車し、寒いので早く温まりたい〜足が寒い〜という気持ちで
席に座った場所がたまたま優先席でした。
私は普段から優先席や普通の席には座らない主義なのですがその時は休日ということも
あり結構人もいるので仕方なしに座るしか無かったのです。
しかし、クリニックの最寄り駅があと少しというところでその嫌な出来事が起きます。
大学生くらいの人でしょうか、成人男性5名が車内で
「おい、アレ障がい者じゃね?眼鏡の、眼鏡の」
と少し大きな声で言ってるのがわかりました。
その時は、自分のことではないのだろうと思い無視を最初にしていたのですが
他に眼鏡の人、障がい者の方は見渡してもおらず
私は「もしかして、私のことを言ってるんだろうか」と少し戸惑いました。
もちろんあまり反応しても相手の図に乗るだけなのでひたすら無視をしました。
でも、その人たちが次に発した
「アイツ、足悪いの?なんで優先席(爆笑)」
「障害手帳持ってんのかな?障害手帳持ってれば席座れんのマジウケるー笑」
というのを車内でゲラゲラと話してました。
私はとても、とても不快に思い今すぐその場から立ち去りたいという気持ちと
悔しいという気持ち、お前らに何がわかるという気持ちが湧き上がり
その場から立ち去り三両先の車両に移動しました。
本当は、その場でなんかしら言ってやろうと思いましたが
トラブルになりかねないのでそれはせず、隣の車両に移動して賢明でした。
それでも凄く嫌な思いが残っていたので、その日のうちに、母に話しました。
なんていうか、自分の気にしてる事を全く見ず知らずの人たちに
言われたかない!プンプンという気持ち、あの人たち、どんな教育を受けて育ってるんだろうかという気持ちでした。
でも、これが今の世の中なんだなと思うより、高崎さんがよくおっしゃる
トク!という言葉はやはり魔法の言葉だなと思いました。
また似たような事で凹んだりネガティブな気持ちになった時に
思い出して気持ちを楽にしてみたいと思います(^○^)
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当事者の前で、こんなことを言う感覚を疑ってしまいますが、口には出さないまでも、こんなふうに思っている人は、残念ながら世の中には多い気がします。相模原障害者殺傷事件も、そういった社会の中で起きました。障がいのある人たちの社会からの排除が極端な形で現れました。そしてそれに同調する空気が社会にはあります。
そこを変えるにはどうしたらいいのか。ぷかぷかは日々まわり人たちとの関係作りを大切にしています。ふだんのお客さんとの関係だけでなく、パン教室をやったり、演劇ワークショップをやったり、ぷかぷかさんといい出会いをする機会をたくさん作っています。そして彼らとの関係の中で、新しい価値を創り、新しい文化を創り出しています。
最近はぷかぷかの近くの創英大学と東洋英和女学院大学で、ぷかぷかの映画を上映したり、「すごろくワークショップ」や「演劇ワークショップ」をやったりしています。学生さん達はずいぶん変わってきました。
障がいのある人たちを自分の思い込みで蔑み、おつきあいしないなんて、もったいないです。ソン!です。人生の幅が狭くなって、どんどんマイナス思考になります。
騙されたつもりで、ぜひ一度ぷかぷかに遊びに来て下さい。ぷかぷかさんたちの作り出す空気感にふれて下さい。ほっこりあたたかな気持ちになります。おつきあいした方が、トク!というのがよくわかると思います。
あなたが蔑んだぷかぷかさんはこんなすてきな写真を撮り、こんなすてきな絵を描き、すてきな人生を歩んでいるんですよ。