今日も創英大学の学生さんが体験実習に来ていました。アート屋わんどで絵を切り抜いていたので「何をやってるんですか?」と聞いたところ「クリスマスツリーの飾りです」の返事。ぷかぷかが作るクリスマスツリーの飾りに使うようでした。
「だったら今度一緒にクリスマス会やりますか」「ああ、いいですねぇ」
と、思いつきでいってみました。この時は、ぷかぷかがクリスマス会を企画して、それに創英の学生さんが参加するイメージでした。
どうせやるなら企画段階で創英の学生さんに入ってもらった方が、おもしろいだろうと思っていたのですが、ちょうどこの写真を撮ったとき、
学生さんに全部任せた方がいいな、と思い、
「クリスマス会の会場を創英でやることにして、企画から運営まで全部創英の学生さんでやるのはどうですか?」
と提案したところ、
「ああ、いいですね、やります、やります」
と浮き浮きした返事。
創英でやれば、ほかの学生さんにも声かけられるし、「ぷかぷかさんが好き!」っていう人がもっと増えることになる。企画段階でFacebookで、こんなこと考えてますって発信すれば、一緒にやりたい!っていう人はきっと出てくると思う…と話がどんどん盛り上がり、ちょうど創英の先生も来たので、クリスマス会の話をしたら、
「いいですね、やりましょう」
と一発返事。学校との調整をやってくれることになりました。うまくすれば装飾にかかる費用なんか、学校が出してくれるかも、という話も。
学校のスケジュールなどを確認し、12月17日(月)の2時半頃からに決定。場所はプレイルーム。今までにない斬新な企画を立てよう、というところまで話が決まりました。
というわけで、朝の思いつきのクリスマス会の話が、創英でぷかぷかさん達を呼んで一緒に楽しいクリスマス会をやろう、という話に一気に発展してしまいました。
実は先生が来る前、12月8日の神奈川県主催の共生社会実現フォーラムにヒカリさんがパネラーとして出るので、フォーラム担当者から質問が来ていてそれを学生さんと一緒に考えていました。
質問1:「自身の描く「共生社会」とは?(ご自身の背景を含めて説明してください)」
質問2:「共生社会の実現に向け、現状を踏まえてどんな意識を持ち、どんな行動を起こしていきたいか?」
- 自分のできる事、絵を描く似顔絵を描くなど知り合うきっかけにしたい
- 障害者に対する一方的な決めつけをしない。
- いい人も悪い人もいる。それは障害にある・ないは関係ない。
- 障害のある人の方から訴えなければいけない社会は情けない。
- もっと面白くて明るい社会になれば良いのではないでしょうか。
- 私たちの個性を発見して認める社会であってほしい。
というような話が出ました。
でも、「共生社会」という言葉自体が硬くて、ましてそれに向けて、「どんな行動を起こしていきたいか?」なんて聞かれても、なんかすごい大変なことをやらないといけないような感じがあって、話はあまり盛り上がりませんでした。
ところがクリスマス会の話になると俄然話が盛り上がって、日程まで決まってしまい,学生さんはクリスマス会の企画にわくわくしています。
この差はなんなんだろうと思います。
やはりぷかぷかさんとの楽しいおつきあいがあって、クリスマス会の話が出てきた、というところが大きなポイントだと思います。
「共生社会」だの「それに向けての行動だの」という言葉だけでは、人は動かないのです。ぷかぷかさんとの楽しいおつきあいこそが、学生さんの背中を押しているのだと思います。
クリスマス会の企画を進めることになった学生さんは、今日初めて体験実習でぷかぷかに来た人たちです。先週月曜日にぷかぷかの映画を見て、私の話を聞き、今週月曜日に「すごろくワークショップをやり、今日初めてぷかぷかにやってきた学生さん達です。その学生さん達がこんなに盛り上がっているのです。この変わりようがすごいと思います。
これからどんな風に企画がふくらんでいくのか、それに向けて学生さん達がどんな風に変わっていくのか、すごく楽しみです。
「ともに生きる社会」とか「共生社会」に向かって、何が本当に社会を変えていくのか、「ともに生きる社会かながわ憲章」を掲げている神奈川県は、戦略を立て直した方がいい気がします。