ぷかぷか日記

目指すべき世界が見える

 先週金曜日、ぷかぷかのホームページ再構築について、ウェッブデザイナーの田中さんと打ち合わせしました。

 田中さんはトップページにクジラの絵を持ってきたいといいます。

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 その理由がすばらしくいいです。

 ・目指すべき世界が見える。

 ・それは、「多様性」「グラデーション」「ごちゃまぜ」

 ・意味があるものと意味がわからないものの同居

 

 クジラの絵はぷかぷかさんと地域の子どもや大人が一緒になって描きました。

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一緒になると何が生まれるかがストレートに見えます。田中さんが揚げられた理由がすべて見えます。

 よくある福祉の世界ではありません。もっと広がりのある世界です。人がもっと自由になれる世界です。多様な価値が生まれる世界です。

 そこを見抜いた田中さんの目力のすごさを思いました。

 

  たまたま今朝、ぷかぷかさんとの「哲学対話」をやった立教大の学生さんから来たメールにこんな言葉がありました。

 〈 これまで支援と呼ばれてきたものは、限られた社会の型にはめこんで、

  その中で価値を生み出せるようにするものだったのかもしれません。〉

 ぷかぷかはそのままのぷかぷかさんこそ魅力的、価値がある、と社会にあわせることをやめました。結果、多様な価値を生み出すことができたように思います。そのことがひと目でわかるのがクジラの絵ではないかというわけです。

 

 田中さんはウェッブデザイナーだけに、ものすごくたくさんのウェッブサイトを見ています。そんな経験の中でもぷかぷかのサイトには驚いたといいます。何に驚いたか。

 

・Facebookにぷかぷかさんの楽しそうな写真が毎日のように載っている。

 福祉事業所はほとんど写真を載せないし、載せてもうしろ姿とか、目の所に線の入った写真とかぼかした写真。トップページだけ写真を載せているところもあるが、すべて演出された写真で、ぷかぷかのように日々の写真をそのまま載せているところはない。彼らと一緒に生きていくことの意味、楽しさが写真からストレートに伝わってくる。

 

・現場から発信したブログの説得力

 すべて現場での体験を元にしたブログはものすごい説得力がある。田中さんは福祉の世界の人ではありませんが、その田中さんにもビリビリと伝わる内容だったといいます。田中さんはぷかぷか日記を初期の頃から全部読んだみたいでした。

 Facebookとあわせて膨大な量の発信。これだけの発信をしている事業所はほかにない。情報をもう少し整理すれば、もっとたくさんの人に情報が届く。今の状態ではもったいない。それが田中さんが仕事を引き受けた理由。

 若い頃だったらこの仕事は引き受けなかっただろう、ともいいました。今この年になって、人生のいろんなことを経験したからこそ引き受ける気になった、とおっしゃってました。人生のいろんなことを経験したからこそ見えるもの、大事にしたいと思うものが、ぷかぷかのサイトにはあるのだろうと思います。 

 

・トップページにある言葉に打たれた。

トップページにある言葉は、サイトを開いたとき、私の思いを正直に書いたものです。 

 

  「ぷかぷか」では、障がいのある人達が働いています。
  私は、彼らと一緒に生きていきたくて
  お店を立ち上げました。
  一緒に働いていると、心がなごみます。
  楽しいです。
  元気になります。

  お店をやり始めてから、彼らとはやっぱり一緒に生きていった方がいいな
  って素直に思えるようになりました。
  そういった思いをたくさんの人たちと共有できたら、と思っています。
  そうして、たくさんの人たちが
  「彼らとはいっしょに生きていった方がいいね」
  って、素直に思えるようになったら、
  お互いが、もっと生きやすい社会が実現するように思うのです。

 

 

 何をやりたいか、何を実現したいかをこれほど明確に語ったサイトはなかなかない、とおっしゃってました。大企業のサイトでもこれほど明確にビジョンは語ってない、と。

 というわけで、田中さん、思いを込めてぷかぷかのサイトをリニューアルします。どんなサイトになるか楽しみにしていて下さい。年末にはできあがります。

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