ラジオ深夜便のディレクターの方とのやりとりで、今朝、こんなメールが来ました。
ことばで説明しきるのは、難しく、
また、エネルギーもいることなのですが、
やはりこれに勝るものはないと思います。
映像がことばより勝るとよく言われますが、
むしろここは、
ことばの持つ可能性の方に賭けたいのです。
ラジオという言葉だけで勝負する世界で生き抜いてきた方の、言葉への思いがあふれています。言葉の持つ可能性に賭ける、という決意。半端じゃないところでラジオの仕事をやっていらっしゃるんだと思いました。
ブログも言葉で勝負する世界です。いつも言葉のチカラを信じ、なんとか思いを伝えようと、もがきながら書いています。
「ことばで説明しきるのは、難しく、
また、エネルギーもいることなのですが…」
それでも書きます。
書きながら気がついたことがあります。言葉は
「新しいものを創る」
チカラがあるいうことです。
ぷかぷかの今の姿は、最初からイメージしていたわけではありません。むしろ日々ブログ=ぷかぷか日記を書く中で、今のぷかぷかが少しずつできあがってきたといった方がいいと思います。
今日やったことはなんだったのか、どういう意味があるのか、この先どうなるのか、どうしたいのか、といったことをブログを書きながら考えてきました。どこまでも言葉を紡ぎながら考えるのです。それは自分を磨き、ぷかぷかを磨く作業だったと思います。
かなり昔に書いたブログにこんなことを書いています。
ソーシャルデザインの本に「未来はもっと素敵だと思いますか?」あるいは「自分の手で、未来をもっと素敵にできると思いますか?」という問いがありました。その問いにYESと答え、ひたすら突き進んできたのが「ぷかぷか」です。
「未来はもっと素敵だと思い」
書いて書いて書きまくってきました。未来はもっと素敵だと思い、自分の手でそうできると思ったから、こんなにも書けたのだと思います。
「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」
という言葉も、彼らと一緒に生きることで、もっと素敵な未来が生まれるという思いがあったのだと思います。
「一緒に生きていくことの意味」
を考えていく中で
「障がいのある人たちと一緒に生きていくと豊かさを生む」
といった言葉も生まれました。ブログを書きながら気がついた言葉です。
今まで「マイナス」の評価しかなかった障がいのある人たちが実は
「豊かさを生む」
ということ。そのことに気づいた頃から、それに共感する人が少しずつ増えていき、今のぷかぷかができあがったように思います。
言葉はそういうチカラを持っているのだと思います。ぷかぷかというステキな場所を生み出すチカラです。
アート屋わんどというぷかぷかさん達のアートを生み出す場所があります。そもそもの始まりは「ぷかぷかさんお昼ごはん」の前あったカフェの壁にぷかぷかさん達の絵を貼り出したことです。これはぷかぷかができた当初からやっていました。「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」という言葉は伝わりにくいのですが、絵は一目で、「あ、いいね」という言葉が出てきます。
カフェに来たお客さんが
「こんな絵を描く人は社会にいた方がいいね」
というふうに思ってくれるといいなと思っていました。ぷかぷかさんの絵を社会に広げていくのは、そういう思いがあったのです。そういうことを度々ブログに書いてきました。
カフェで開いた「しんごっち展」に向けては、しんごっちの絵に対してこんな思いを書いています。
その絵は未来につながる、とも。
ぷかぷかさん達の絵を社会に出していきたい。そんな「未来はもっと素敵だと思っていた」のです。そんな思いを書き続けた先に「アート屋わんど」ができ、そこで描かれた絵が、今少しずつ社会に出て行きはじめているのです。
ぷかぷか日記のアクセス数が32万を超えました。ぷかぷかのホームページのアクセス数は33万を超えました。ぷかぷか日記は「はてなブログ」というサイトを使い、ホームページとは別のサイトです。
言葉の持つチカラがこれだけのアクセスと生み出したのだと思います。
今のぷかぷかは「ことばの持つ可能性に賭けた」結果なのかも知れません。