上映会のうれしい感想が届きました。あ、こんなふうに私を見ている人もいたんだ、と思いました。ちょっと気恥ずかしい感じですが…そのまま紹介します。
上映会、とても良かったです。
何が良かったかというと、高崎先生という方を知られた事です。
利用者の皆さんが素晴らしい素敵な方達で、寺ちゃんの手が柔らかくてセノウさんが正直でチャーミングでりえさんはジャンクションオタクでみんなのカニックスダンス、アンコールしたかったのは勿論でしたが、一番は高崎先生がどのような世界観を持ち、本気で何をしたいと思っているのかが伝わって来て心に響いたことが良かったです。
高崎さんは生産性の無い人間が何故社会に必要かという事をおっしゃっていましたが、本当にその通りだと思います。
私達はいつの頃からか、常に何かに対して結果を出すことを求められています。
そういう社会で、出せない人間は価値がないと意識無意識に思わされています。
それがどんなに自身達を傷つけているのかをもうわからない所まで追い込まれてて、とにかく結果を出すように監視し合い、順位をつけ合うような世界です。
存在しているだけで祝福されるような事はまずありません。
既に自分を叱咤する事以外で自己評価する方法もわからなくなりつつあります。
土壌で言ったらカチカチに固まって草も生えない様な状態ですが、それを耕してくれるのがぷかぷかさん達です。
柔らかい土は沢山の生き物や菌や微生物が生きていて、柔らかく心の花を咲かせてくれる。
そんな場所を私もいつも探して歩いているのでぷかぷかさん達が染み込みました。
そしてその人達が生きて表現する舞台を人生かけて作っているのが高崎先生なんだなーという事がわかりました。
更にちょっと飛躍して大げさにいうと、ぷかぷか及びぷかぷかさん達が、高崎さんがこの世界に「そんなガチガチの世界で良いのかい?」という自己の問いを投げ掛けるための表現装置であるんだなと思った訳です。
勿論その問いは外の世界に向かって問いかけているわけですがら、皆が明るく外向きなのはそのせいなんだなと思います。
(pvプロボノ方も高崎先生を中心にドキュメンタリーを進めてみてはいう様なことをちらっとおっしゃっていましたが、同感です。)
高崎先生はそんな事を大真面目に世界に向かって問いかけるような大きさを持ってる方なんだと思いました。
そんな大人、なかなか居ませんよ。
とても稀有な方だと感じました。
それとセノウさんのお父さんのご意見も心に染みました。
やまゆり園の件に関して「働く職員さんは自分で選んで働いている訳だから腹もたつかも知れないけど、私なんかは親であることには選択肢が無いわけで、この子といる他は無いわけで、」とおっしゃっていましたが、言葉に相反して本当に息子さんに対する愛が伝わってきて、泣きそうになりました。
真実は時に過酷ですが、その過酷さに磨かれた美しいものを垣間見せていただいた気持ちです。