8月4日(土)みどりアートパークホールでぷかぷかの映画を何本か上映します。映画を手がかりに、相模原障害者殺傷事件を超える社会がどうやったらできるのかを考えたいと思っています。
相模原障害者殺傷事件についての集まり、というと、どうしても重い雰囲気の集まりになってしまうのですが、
「障がいのある人たちとはやっぱり一緒に生きていった方がいいね」
って、みんなが素直に思えるような、前向きの、明るい、楽しい集まりにしたいと思っています。
第1部 10時〜13時 「第一期演劇ワークショップ記録映画」と「トークセッション」
第2部 14時〜17時 「第四期演劇ワークショップの記録映画」(約30分)
「プロモーションビデオカナダ版」(27分)
「今日も明日もぷっかぷか」(仮題)(約15分)
と「トークセッション」
スペシャルゲスト:ツジさん、テラちゃん、セノーさん、
『今日も明日もぷっかぷか』(仮題)は上智大新聞学科で映像を学んでいる石井里歩さんの作品です。
映像制作の経験はまだまだ浅いのですが、相模原事件に対して、「それはちがう」と言い切るためにぷかぷかに来て映像作品を作る、というその熱い志を買いたいと思うのです。事件直後、あちこちで「決して忘れない」という言葉を聞きましたが、事件から2年近くたつ今、あの言葉はどこへ行ってしまったんだろう、と思うほど、事件について語られることがなくなりました。そんな中での若い石井さんの志は、一つの希望になります。『今日も明日もぷっかぷか』(仮題)は15分くらいの作品になる予定です。
下に添付した映像は石井さんの作品で、日本赤十字社賞を受賞しています。センスのいい映像です。
ぷかぷかは設立以来
「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」
と、言い続けてきました。言葉だけに終わらせずに、一緒に生きていった方がいい、とみんなが思える事実を、様々な形で作ってきました。
ぷかぷかさんと地域の人たちで毎年やっている演劇ワークショップはその一つの試みです。今回は第一期と第四期の演劇ワークショップの記録映画を上映します。
「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいね」
って素直に共感できる映像です。
特に第一期の記録映画は、一つの表現が出てくるまでの様子を丁寧に撮っているので、わくわくドキドキしながら芝居ができる過程を追うことができます。6ヶ月かけた芝居作りを2時間11分にまとめています。長いですが、ワークショップの場にはゆるやかな、豊かな時間が流れていて、それを感じながら見ていると、あっという間に終わってしまいます。彼らと一緒に生きると、そういう時間、空間が生まれる、ということがよくわかる映画です。私たちにとって、社会にとって、それがとても大事であることも。
演劇ワークショップのいいところは、障がいのある人たちと新しいものを一緒に創り出していることです。彼らがいてこそできる芝居を舞台にあげています。彼らがいないとできない芝居です。社会には彼らはいた方がいい、という強烈なメッセージです。
相模原障害者殺傷事件は障がいのある人の全否定でした。それを超えるものを私たちはどこまで創りきれるか、が問われたと思います。それは間違っている、と言葉で言うだけでなく、じゃあ自分たちはどうするんだ、というものを創り出すのです。
演劇ワークショップもお店の運営も、障がいのある人たちと一緒に新しい文化といっていいほどのものを創り出しています。彼らは社会にいた方がいい、その方が社会は豊かになる、という文化です。こんなことは事件のはるか前からやっていることですが、事件後、そのことの社会的な意味はものすごく大きくなった気がしています。
スペシャルゲストとしてツジさん、テラちゃん、セノーさんをお呼びしています。
ツジさんにはあの広いホールを一気に盛り上げる歌を歌ってもらいます。あれはツジさんにしかできないワザです。私たちにはできないワザです。障害者は劣っている、なんて思い込みを一発で蹴散らします。
テラちゃんは前置き抜きで、いきなり友達になってしまうワザを持っています。ぷかぷかに来た多くの人がいきなり友達になっていまいました。そのあたりのコツをお伺いします。友達になってしまった方もお呼びしてお話を伺います。
セノーさんは郵便局のお姉さん達の心をわしづかみにするコツ、寝ながらファンを作るコツなどをお伺いします。セノーさんのファンになってしまった方のお話もお伺いします。
彼らがいることで生まれるあたたかな雰囲気こそが、相模原障害者殺傷事件を超える社会を作っていくのだと思います。
★ツジさん、テラちゃん、セノーさんのファンの方、ぜひお越し下さい。ファンになってしまった熱い心の内をぜひ語って下さい。