演劇ワークショップの助成金を申請したヨコハマアートサイトから満額採択の連絡がありました。100万円です。
●選考委員より
《 実績もあり、福祉施設による地域に根ざした活動として評価します。運営体制の
見直しと、継続的な活動へ向けた仕組みの構築に期待し、満額採択とします。》
●審査のポイントは
【芸術性】芸術的要素に対象活動項目の推進を期待できるか。
【地域協働】地域との連携・協力関係、または地域への貢献が期待できるか。
【将来性】実施活動により、活動または地域において将来的な発展や成長が期待できるか。
【実現性】経験・技術・人材など事業実現のためのリソースを有し、具体的な計画があるか。
【収支バランス】適正かつ実現可能な収支予算か。
●審査員
市民セクターヨコハマの副理事長をはじめ、大学の教員2名、フリージャーナリスト、美術館学芸員など5名。
気合いを込めて書いた申請書だっただけに、素直にうれしいです。
申請書の内容はこのブログに書いています。
事業の継続性についてはこちら
いちばんのポイントは、やはりぷかぷかさん達と地域の人たちでやる演劇ワークショップへの熱い思いと、それを通してお互いが気持ちよく暮らせる社会に向けて、社会を少しずつ変えたいという思いが審査員のみなさんに伝わったことだろうと思います。
熱い思いが更に熱くなったのは相模原障害者殺傷事件でした。
「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」
などと犯人は言いました。いてもたってもいられないくらい腹が立ち、その怒りが、演劇ワークショップへの思いを更に熱くしました。
「障害者はいた方がいい」と思える事実を作ってやろうじゃないか、「障がい者はみんなが幸せに思うようなことを生み出す」という事実を作ってやろうじゃないか、と企画に気合いが入ったのです。
その甲斐あってか、満額採択になったのは、相模原障害者殺傷事件以降でした。相模原障害者殺傷事件への怒りを込めて書いた申請書が、満額採択になったというのは、ちょっと複雑な気持ちですが、演劇ワークショップの企画に磨きがかかったのは確かです。
「決して忘れない」なんて言ってるだけでは、社会は何も変わらないのです。積極的に前に出ること、障がいのある人たちを「守る」のではなく、彼らと一緒に前に出ること、「攻め」の姿勢を貫くこと、そこで彼らと一緒に新しいものを創り出すこと、それが大事じゃないかと思います。
演劇ワークショップは、彼らと一緒に「新しい文化」といっていいほどのものを創り出すことができたと思っています。その企画と実績が審査員に届いたのだと思います。
満額採択にはなりましたが、演劇ワークショップには200万円を超える資金が必要です。今年はその不足分を全部自分でまかないました。ただでさえ貧乏なぷかぷかが更に貧乏になった気がします。ぷかぷかは貧乏でも、ちっとも不幸だと思っていなくて、幸せな毎日を作りだしています。みんなの笑顔を見てください。ただ、お金がないとやっぱり困ることもあるので、貧乏を抜け出すために企業とのコラボを考えたり、いろいろ戦略を考えています。でも、100万円の資金を稼ぎ出すにはまだまだです。
演劇ワークショップは、お金がないからやめる、というふうにはいかないほどの大きな社会的な意義があると思っています。
「おーし、わかった」と思われた方、ぜひ応援してください。あなたの思いが、社会を変え、社会を豊かにします。