先日ヴィヴィットアート展に行ったとき、アリサさんに初めてお会いしました。絵は以前から金子さんを通して知っていたのですが、ご本人に会ったのは初めてです。
福祉事業所で働く傍ら、こんなすてきな絵をたくさん描いています。お父さん、お母さんが絵はがきを作ったりしていますが、それほど売れているとは思えませんでした。ヴィヴィットアート展に来る人なんて、本当に少数です。すごくもったいない気がしました。
アリサさんの描く女性は、とても表情が豊かです。
ちょっとすました女性は何を思っているんだろう、こちらをひたと見つめる女性は何を見つめているんだろう、ちょっとおしゃれした女性はこれからどこへ出かけるんだろう…って考えながら見ていくと、絵に描かれた女性達が生き生きと生き始めます。
女性一人ひとりの人生が一枚の絵から見えてくるのです。ひとりの人生が見えてくるほどの絵なのです。アリサさんはその人生を想像しながら描いたのでしょうか?人生を想像しないと、多分、この絵は描けません。
ちょっと悩んでいるような人、思い詰めているような人…楽しそうに笑っている絵は一枚もなくて、どこか愁いを帯びたような女性達。
だからなんだか愛おしくなってしまいます。人間に対する愛おしさ。
アリサさんはいわゆる「障害者」といわれている人です。でも、こんなすばらしい絵を描きます。「健常者」といわれている私たちが逆立ちしても描けないような絵です。
この絵の前に立つと「障害者」とか「健常者」という区分けは一体何なんだ、ということになります。そういう区分けは社会を貧しくするだけです。
そんな区分けはやめて、やっぱりみんなで一緒に生きていった方が、社会は豊かになる気がします。
このすてきな女性達の絵。この人は何を思っているんだろう、この人は何を言おうとしているんだろう、って想像しながら絵を見ていくと、すごく楽しいです。いろいろ想像しているうちに、絵の女性が愛おしくなります。これを描いたアリサさんが愛おしくなります。
★企業活動の中でこの絵を使ってみたいところがありましたら連絡ください。045−453−8511 pukapuka@ked.biglobe.ne.jp