立教大学教授の河野哲也さんが学生さんと一緒にぷかぷかさんと「哲学対話」をしに来ます。「哲学対話」といってもむつかしい話をするわけでもなく、対話を通して真理を探っていく方法です。
文学部教育学科で特別支援教育に関心のある学生さんを連れてくるようです。立教大学の教育学科はなかなかおもしろいことをやっていて、ちょっとのぞいてみたいくらいです。
河野さんは『こども哲学で対話力と思考力を育てる』などの本を書かれています。NHKの「こどものための哲学」の番組にもかかわっています。
河野さんとは去年、立教大学であった「哲学プラクティス」の集まりでお会いしました。
河野さんにとって、ぷかぷかは以前から気になっていたようで、いつか見学に行きます、という話を伺っていました。それが5月21日(月)、ようやく実現します。
ぷかぷかさんと「哲学対話」をしたい、という発想がおもしろいと思います。漠然とおつきあいしたい、というのではなく「哲学対話」をすることで、障がいのある人たちことをより深く知りたいということです。そういうアプローチは今まで聞いたことがないので、きっととんでもなく面白いものが出てくるのではないかと今からわくわくしています。
ぷかぷかさんと「哲学対話」をするというのは、どこまでもフェアな関係での対話です。この姿勢がいいなと思います。相手が障がいのある人だと、対話も上から目線のものになりがちですが、「哲学対話」には相手に対する敬意が感じられます。相手ときちんと対話しよう、対話を通して一緒に真理を探っていこう、という姿勢です。
特別支援教育は、障がいのある人たちは「あれができないこれができない」「こういう問題を抱えている」、だからこういう教育が必要、といった発想ですが、「哲学対話」は全く違う発想でぷかぷかさんに迫ります。一人の人間として相手と向き合う姿勢がなければ「哲学対話」は成り立ちません。
中身を掘り下げていく対話には、ただ漠然と対話するのではなく、それなりのテクニックというのか、対話が深まっていくような言葉が必要です。適当に話をしていたのでは、対話はいつまでたっても深まっていきません。どういう言葉を投げかければ対話が深まっていくのか、そのあたりのことをいつも考えながら対話をすすめていく必要があります。
そういう意味で「哲学対話」の専門家である河野さんや、その門下生によるぷかぷかさんとの「哲学対話」には、ものすごく期待するものがあります。うまくすれば今までにない新しい「障害者観」が出てくるかも知れません。彼らと一緒に生きていくことの新しい価値みたいなものも見つかるかも知れません。
「哲学対話」の相手をするぷかぷかさんは、アマノさん、ショーへーさん、ナカタクさん、セノーさんを一応考えています。みなさんなんともおもしろい話ができる方たちなので、深い哲学対話ができるのではないかと期待しています。
★とても貴重な機会なので映像の記録を撮りたいと思っています。どなたか手をあげていただけるとうれしいです。