12月1日(金)、福岡おやじたい主催の上映会、講演会。
「福岡おやじたい」は名前のとおり、おやじたちが障がいのある子ども達のためにいろいろ活動しているグループ。仕事を理由に、こういう活動にはあまり顔を出さないおやじが多い中で、貴重な存在だと思います。若い30代、40代のおやじたちががんばっている姿には希望を感じました。
できればもう少しそれぞれの思いを発信した方がいいような気がしました。それぞれ子どもといい体験をしながら、それを自分の中だけにしまっておくのはもったいないです。いろいろな失敗、ドジな体験もできるだけオープンにする。そうすればファンができます。障がいのある子ども達を理解するのではなく、ファンができるのです。
「福岡おやじたい・ファンクラブ」なんかできたら最高じゃないですか。
ぷかぷかよりもはるかに立派なホームページもあります。ホームページはどんどん使わないと損です。どんどん使う、というのは、どんどん情報発信をする、ということです。障がいのある子ども達を理解してもらう、といった話ではなく、子どもといっしょに生きてて楽しい!という記事をひたすら書き続けるのです。そうすればファンは必ずつきます。
それぞれがFacebookで発信し、ホームページの中でリンクを張っておけば、とてもにぎやかになります。ブログもそれぞれが書き、リンクを張るだけで元気のいいにぎやかなブログのページができます。
おやじたちが社会に対してはっきり意見を言う。そのことがすごく大事です。障がいのある人たちもない人もお互い気持ちよく生きていける社会を実現するには、社会に対してきちんと意見を言うことが大事です。
情報発信だけでなく、実際に子どもと一緒に街に繰り出すことが大事な気がします。おもしろい繰り出し方をしましょう。たくさんの人が興味を持ち、たくさんの人がいっしょに何かできるような繰り出し方。いっしょに何かやったとき、みんながいいひとときを過ごせたな、って思えるような繰り出し方です。そうやって関係がどんどん外へ広がっていくような繰り出し方です。
有名人を呼んで人を集めるのではなく、どこまでも自分たちの創意工夫で人を集めるのです。そうすることで自分が磨かれます。有名人を呼んで、たくさん人が集まっても、社会は何も変わりません。それよりも福岡おやじたいの一人ひとりが新しいおつきあいを確かな形で作っていくこと、関係を広げていくことが大事です。子どもと一緒に街を耕すのです。有名人は人は集めても、街を耕したりしません。街を耕すのはどこまでも地味な日々の活動です。
今回北九州での三日連続の上映会の中で唯一演劇ワークショップの記録映画もいっしょに上映しました。
久しぶりに見たせいか、演劇ワークショップの進行役の「ぱっつん」が
「なんかぐちゃぐちゃなんだけど、微妙に物事が進行し、輝いている…」
と、本番前のすさまじい喧噪の中でぼそぼそしゃべっているところ、なんだか聞いてて涙が出てしまいました。
そう、
「なんかぐちゃぐちゃなんだけど、輝いている…」
それがぷかぷかなんだと、あらためて思いました。
『pukapukaな時間』を30冊持って行き、500円以上のカンパで差し上げます、と呼びかけたら、なんと4万円を超えるカンパが集まり、びっくりしました。「福岡おやじたい」は、いい関係を作っているんだなと思いました。