近所の小学校が何校か集まって発行した「思いやりの心あふれる街づくり」と題した文集にぷかぷかのことを書いた子どもがいました。
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「いらっしゃいませ〜!」
元気な声が通りまで聞こえてきます。
先日、私がパンを買いに行ったお店は、他のお店とはちがうところがあります。それは、知的障がい者がたくさん働いているお店なのです。かわいいお店に入ってみると、他のパン屋と同じように、おいしそうなパンがたくさん並んでいます。
私がパンを選んでレジに持って行くと、うしろから
「860円です」
と、大きな声がしました。暗算が得意な店員さんです。厨房からできたてのパンが運ばれてきたときには、扉の向こうでパンを作っている障がいの者の人たちが見えました。
最初は、障がい者の人が何人もいることに驚いてしまいました。普通のお店なら、店員が仕事中に大きな声を出したり、関係のないおしゃべりをすると怒られそうですが、ここでは他のお客さん達もこの光景が当たり前のようにパンを選んでいます。
店員さんがお客さんと楽しそうに話していたり、働いている一人ひとりが、自分ができる仕事を一生懸命やっている姿、お客さんたちも普通に買い物をしているところを見ると、心があたたかくなりました。店員さんと話しているおばあさんが
「ここでは本当に元気をもらえるのよ」
と、しゃべっていて、本当にその通りだと思いました。
私は今まで「障がいがある」というだけで、「仕事はできるのだろうか」「会話はできるのかな」「私たちのいうことが理解できるのかな」と、イメージだけで障がい者を見てしまい、実際にどんなことができるのか理解せずにいました。ですか、ここで働いている障がい者の生き生きとした姿を見ると、私のイメージは本当にせまいものだったなと反省しました…
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ぷかぷかを始めた当初
「いらっしゃいませ〜!」
という元気な声に、
「うるさい!」
という苦情の電話が入りました。
同じ「いらっしゃいませ〜!」に対する受け止め方のなんという落差。でも、この「落差」で見えるものこそが、ぷかぷかが7年かかって耕し、築いてきた地域の豊かさといっていいものだと思います。
子どもはぷかぷかのことをとてもよく見ています。そしてとても大切なものを感じとっています。子どもの感性ってすごいなぁ、とあらためて思いました。
こんな子どもがステキな未来を作っていくのだろうと思います。ぷかぷかが街にあることで作り出した「希望」を見ることができた気がしました。